日本車ピンチか! VWの国産車切り崩し作戦着々進む【特集・コラム:ビジネス・経済】
80%を超える
輸入車ブランドでナンバー1の販売実績を誇るVWは、輸入車内のシェア争いではなく、日本車ユーザーの取り込みを強化しているようだ。
子供店長のパクリ、ともいわれながら人気を誇ったCM、子供VW報道官。最近では、家電芸人を使ったCMなど、日本マーケットの話題になるようなCMを投下。そして、輸入車初となるエコカー減税対応、ハイブリッドに負けない燃費をアピールするダウンサイジングのTSIシリーズ。完全にターゲットは、国産車ユーザーの切り崩しだ。
この商品は、6月末までの限定。対象車種はゴルフとゴルフヴァリアントに限られる。VWは需要に供給が追い付かない、いわゆる「タマ不足」中。それゆえに、比較的車両供給が安定しているゴルフとゴルフヴァリアント限定している。この商品が、限定ではなく全車種に投入となると、イッキにVWの販売台数が激増する可能性もある。その理由は、なんとこのゴルフとゴルフヴァリアントをローンで購入している顧客の約80%がこの商品を利用しているという事実だ。輸入車は国産車と比べ、まだまだ若干高価ではある。しかし、この低金利とメンテパックならトータルコストは国産車と比べても遜色がなくなるはずだからだ。買い手にとても十分にメリットがあるし、営業マンも初めて輸入車を買うという人にも安心して勧められる。今のところ、車種限定だから注目されないが、こんな飛び道具的な販売方法が全車種適用になったら、国産メーカーもうかうかしてはいられない。
さて、つい最近に発売されたばかりのVWパサートの価格にも注目だ。324万円からと、ライバルは輸入車ではなく国産のセダンをターゲットにした価格帯。VWの日本車切り崩し作戦は、まだまだ続く。
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