東北大学の研究グループが浮上式列車『エアロトレイン』を発表した。翼とプロペラを持ち、軌道上を浮上して走行する列車。研究グループの菅原雄介氏によると、列車に飛行機の利点を採用したものだという。新浪科技が報じた。

 エアロトレインは機体が地面に触れないため、摩擦による推進力の低下がなく、通常の列車よりも速い速度とエネルギー消費の削減が実現できる。記事は「しかし、翼に傾斜が生じると横揺れと縦揺れが起き、機体底部が地面に対し平行を維持することが困難になる」と指摘。内蔵システムで翼の不要な動きを相殺し、横揺れと縦揺れ、機首の揺れの三つの軸で安定を維持しているものの、「まだ十分に滑らかな走行とは言えない」とした。

 実際にはこれ以前にもリニアモーターカーのように浮上して走行する列車は存在する。リニアモーターカーは強力な磁力で軌道上に列車を浮かせて走行させるが、列車と軌道の間の抵抗により多大なエネルギーを消費するという問題がある。

 一方、エアロトレインは機体下部の気流を推進力として利用する。リニアモーターカーは2003年に日本で製造され、最高速度は時速約580キロメートルが記録されている。日本で大きな期待を集めたが、最初の商業運行が実施されたのはバーミンガムだった。(編集担当:及川源十郎)



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