中国人筆者の何相榮さんが、日本の大地震とその後の津波、そして福島原発の問題を通して、大自然に対する畏敬(いけい)の念を感じるとともに、日本人が示す民度、素養の高さに敬意を表するとの意見を自らのブログにつづった。

 地震後、政府の目が行き届かないなかで、地下鉄が止まっても文句を言わずにただじっと待ち、ガソリンスタンドに自動車が列をつくり、スーパーの品が不足していても、自発的に他人のために商品を残し、公衆電話は1人1分間の制限があっても、1分以内に終わらせて次の人に譲っていた。このような光景に筆者は大いに感動し、「これこそが民度、素養、精神、民族の品格だ」と述べた。

 そして筆者は、このような特殊な状況でも日本人が秩序を保てるのは、日本の教育と密接な関係があると分析。日本では「責任ある世代を育てる」とのスローガンで、学校でも家庭でも、子供に責任感を培わせることが重視されると指摘。そして、日本の高校教育の目標は「人格の完成」であると述べ、「これには学習能力、強健な体力、豊かな心の3つの点が含まれる」と紹介した。筆者は、以前は豊かな心がよく分からなかったが、今回の地震で日本の教育は一種の「国家至上主義、他人第一主義」なのだと悟ったという。

 また、「日本人が礼儀正しいこと、感謝を忘れないこと、自発的に秩序を守ることは知っていたが、政府の監視がなくても無秩序にならなかったことは、日本人が偽善的ではなく、本当に民度が高いことの表れなのだ」と驚きを語った。

 そして、筆者も教育者の1人として、教育とは日本のようにあるべきだと述べ、災害に面しても子どもたちが「国家至上主義、他人第一主義」の考えを持てるよう育てることは、大学入試の得点数よりもさらに重要なことだと結んだ。(編集担当:畠山栄)



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