イタリア代表は29日に行われるウクライナとの国際親善試合で、スピリットと結果は変わらないことを望みつつ、その顔ぶれを変えることになりそうだ。チェーザレ・プランデッリ監督は26日の記者会見で、大幅なターンオーバーを行うことを明言した。代表チームにいるあらゆる選手たちのことをチェックするためだ。

プランデッリ監督が考えているのは、全員のモチベーションを高く保ち続けることにある。スロベニアとのEURO12予選で勝利をもたらしたテクニカルで積極的な中盤というプレースタイルについても同様だ。一方、前線は2トップとなり、重量級のCFと、スピードとテクニックを持つセカンドストライカーの2人になるだろう。

27日に行われた午前練習では、ウクライナ戦に向けてのメンバーチョイスが明らかになっていない。約45分間の練習では、チームが2つのグループに分けられた。スロベニア戦でスタメンとなった選手たちと、そうでなかった選手たちの2グループだ。

午後に行われた非公開練習は、より興味深いものだった様子。プランデッリ監督はスタメンのビブスをサントン、ガスタルデッロ、キエッリーニ、クリッシト、モントリーヴォ、マルキージオ、ノチェリーノ、アクイラーニ、ジラルディーノ、そしてジュゼッペ・ロッシに渡している。

つまり、スロベニア戦と同じ4-3-1-2のフォーメーションは変わっていないが、メンバーは8人代わったということだ。明日の練習でも同じメンバーが選ばれるかは分からない。なお、ゴールマウスにはヴィヴィアーノが入っている。

最も注目されるのはロッシだろう。カッサーノの代わりとなる同選手は、この代表キャンプでカッサーノよりもコンディションが良いところを見せている。好パフォーマンスを見せれば、ここまではカッサーノを主に起用してきたプランデッリ監督の確信を揺るがすことになるかもしれない。

EURO12予選グループCで、イタリアはスロベニアやセルビアに6ポイント差をつけて首位に立っており、予選突破が見えてきている。つまり、すでに本大会に向けて全般的なテストをする時期になったということだ。ウクライナは、ポーランドと並ぶ共同開催国である。