ハンブルガーSVが改めて、FWルート・ファン・ニステルローイをレアル・マドリーへ売却することはできないと強調した。HSVのベルント・ホフマン会長は、クラブの公式サイト上で、レアルから受け取った200万ユーロ(約2億3000万円)のオファーを断ったことを明らかにしている。

レアルはHSVの創立125周年記念で親善試合を開催することも提案したが、ホフマン会長はこれも受け入れず、「これが最後だ。我々は選手に決定を伝えた。我々は何としても欧州カップ戦出場権を獲得したいと願っており、そのためには、ファン・ニステルローイをこの時点で手放すことは考えられない」と話している。

1年前にレアルからHSVへ移籍したファン・ニステルローイだが、レアルがFWゴンサロ・イグアインを負傷で失い、ジョゼ・モウリーニョ監督が評価していることを認めたこともあって、レアルへの移籍が取りざたされていた。

一方、昨夏にエルクレスへ移籍したFWダヴィド・トレゼゲは、最近になってセリエAへの復帰が注目されている。インテルがFWディエゴ・ミリートをケガで失い、マルコ・ブランカTD(テクニカルディレクター)が補強を示唆したことで、インテル移籍も噂されたトレゼゲだが、代理人のアントニオ・カリエンド氏は「1月に移籍の話はしない。6月に話し合うことはあるかもしれないがね。ダヴィド自身も、スペインでとてもうまくいっていると言ったはずだ」と、トレゼゲのイタリア復帰を否定した。

一方、カリエンド代理人は今冬のマーケットについて、「最後の週に動きはそれほどないと思う。あるとすればユヴェントスだろうが、金銭面での問題があるからね。(セビージャFW)ルイス・ファビアーノ? ユヴェントスもインテルも、この冬にそれほど大きな金額(1000〜1200万ユーロ=約11億3000万〜13億5000万円)を支払うとは思わない」と話している。