イタリアのテレビ番組『ストリッシャ・ラ・ノティツィア』は4日、FWアントニオ・カッサーノとの確執で同選手の契約解除に動いているサンプドリアのリッカルド・ガッローネ会長に対し、世間を賑わすニュースを起こした人物に皮肉を込めて贈る「金のバク賞」を授与した。

サンプドリアFWアントニオ・カッサーノはクラブのリッカルド・ガッローネ会長に暴言を吐き、リーグ仲裁機関から契約期間中の報酬半減を命じられた。イタリアのテレビ番組『ストリッシャ・ラ・ノティツィア』は17日、世間を賑わすニュースを起こした人物に皮肉を込めて贈る「金のバク賞」をカッサーノに再び授与している。

「とんでもない一発を食らって、かなりのお金を失ったな」。こう語るカッサーノだが、ここ数日でミラン移籍への道が開けたことに満足しているようだ。同選手は「ミランはレアル・マドリーとともに、歴史上最も偉大なチームの一つだ。そのミランを誰が受け入れないっていうんだ?」とコメント。「レアルでのオレはひどかった。でも、これからどうなるかを見てみようじゃないか。まだ少し詳細が残っている」とつけ加えた。

レポーターはカッサーノに背番号99のミランのユニフォームをプレゼント。これを受け取った同選手は、「悪くないね。オレに似合っているよ。このユニフォームは喜んでいただくね」と述べ、さらに「また会えると良いな。まだ何度もあるって知ってるだろ?」と続けている。

一方、ガッローネ会長はカッサーノに対し、次のようにコメントした。

「彼に対する裁決は非常に厳しいものだ。給料半減というのは小さなことではない。どちらも勝者じゃないと言っている人がいるが、私も勝利を宣言したくはないよ。カッサーノのことは好きだったし、今でも好きなんだ。ただ、彼のもろさが残念だよ。稼ぐお金で幸せかどうかを判断する人もいるが、間違っている。カッサーノは不幸だ」