8月15日を目前に控えた韓国では、インターネット上と現実社会の双方で、若者の暴走が懸念されている。日本にとって終戦記念日の同日は、韓国では日本の支配から解放された日として、光復節(こうふくせつ)と呼ばれる祝日に定められている。

 韓国のメディアは、今年の「3・1」独立運動記念日に発生した、日韓のサイバー戦争で攻撃を行ったネットユーザーが、インターネット上に開設した掲示板へ「日本のネットユーザーの報復に備え、先制攻撃を仕掛けねばならない」という書き込みが急増していると報じている。

 韓国内では、このようなサイバーテロが再び発生することになれば、その攻撃方法が過熱の一途をたどるとの見方を示している。

 これまでは、特定のサイトが一時的にダウンすることなどにとどまっているが、クラッキングなどの不正アクセスがセキュリティを脅かす問題に飛び火する可能性もあり、経済的な被害も発生するという声も高い。

 今年3月に発生したサイバーテロの際には、2ちゃんねるを管理する米国のIT企業PIEが、韓国のネットユーザーたちの攻撃で約250万ドルの損害が発生したとして、米国連邦捜査局(FBI)へ資料を提出している。  また、韓国の情報化振興院のキム・ホンソプ博士は「日本のネットユーザーが韓国大統領府のホームページを攻撃したように、政府機関の情報流出などが問題になることがある。韓国のネットユーザーもまた、自らの責任意識を持って自制しなければならない」と指摘している。

 一方、現実社会では、韓国内の暴走族が毎年、 3・1の独立運動記念日と8・15の光復節には都心で轟音(ごうおん)を立てて疾走し、警察と衝突していることを伝えている韓国のメディアもみられた。

 警察は、14日の午後11時30分から15日午前3時まで特別取り締まりを行う予定だ。首都圏とソウルを結ぶ主要道路に交通パトロールバイクと機動隊などを配置し、暴走族への出入りを事前に遮断。ソウル江南と江北を結んでいる、漢江(ハンガン)の主要な橋にバリケードを張るなどして検問を行い、暴走族が一堂に集まることを禁止するという。

 日本のネットユーザーたちは、韓国のサイバー攻撃に対し静観する構えだが、韓国ではインターネットはもちろん、現実の社会でも激しい動きがありそうだ。韓国の政府当局や警察が、この暴走を食い止めることができるのかに、韓国内の注目が集まっている。(編集担当:李信恵・山口幸治)



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