グループHのスペイン対ホンジュラスの試合はビジャの2ゴールでスペインが初勝利を挙げたが、格下と見られるホンジュラス相手に前半から大量得点が期待されたものの、スペインは攻撃が噛み合わず個人技に走る場面も多く、スペクタクルという言葉とは程遠い内容の試合となった。

17分ピケのロングボールを左サイドで受けたビジャがドリブルでペナルティエリアに進入し、最後は体勢を崩しながらゴール右隅へ流し込み先制。幸先良いスタートに見えたスペインであったが、初先発となったトーレスが三度のチャンスに決めきれなかったこともあって、1−0のまま試合は折り返す。
後半に入ってまもなくの51分、ヘスス・ナバスのマイナスに戻したクロスをフリーでもらったビジャが右足を振りぬきあっさりと追加点を奪う。シュートはホンジュラスのディフェンダーに当たるもそのままゴールネットに吸い込まれ、スペインが勢いに乗る展開になるかと思われた。しかし、62分にヘスス・ナバスが貰ったペナルティーキックをビジャが蹴ったが、ハットトリックのチャンスに外してしまう。
66分スペインは司令塔シャビに代え、今大会初出場となったセスクをピッチに送り込み追加点を奪いにいくも、ファーストプレーで抜け出したビッグチャンスをセスクがものにできない。その後も勢いに乗りきれないスペインは、いま一つ調子が上がらないトーレスに代え、マタを投入し攻めの姿勢を貫くも、結局追加点は生まれずに試合は終了となった。

スペインは最終戦に決勝トーナメント進出を賭け、勝ち点6で首位に立つチリと対戦する。

◇スペイン 2−0 ホンジュラス
[得点] 17分、51分:ビジャ

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