インテルの58代目の指揮官となったラファエル・ベニテス監督が15日、就任会見に臨んだ。鍵となるコンセプトは「勝者のメンタリティーの維持」。異なるスタイルで勝利を続けるという。

ベニテス監督はインテルと2年契約を結んでいるが、これはマッシモ・モラッティ会長が率いてきた中で最も短い期間だ。だが、それは問題ではないという。

「イタリアでは長期契約は普通ではない。2年ではあるが、良い仕事をすれば、リヴァプールのときと同じように、6、7、8年といったサイクルを繰り返すことができるはずだ。インテルとの交渉期間? サルデーニャでは落ち着いていたよ。リヴァプールとの契約解消を目指していた。それから連絡を受けたんだ。ここにいることを誇りに思うよ」

ベニテス監督はインテルの前にユヴェントス行きを報じられていたが、この件については「サッカーではあらゆることが話題になるが、大事なのは“結婚”だ。私はインテルとそれをしたんだよ。ユーヴェ? 覚えていないな。私はあまり記憶力が良くないんだ」と、あまりコメントを残さなかった。

一方、古巣リヴァプールについては、「あそこを離れるのが難しかったのは当然だ。何年も過ごしたんだからね。だが、これはパーフェクトなチャンスだった。多くの元選手たちと話したが、彼らはエールを送ってくれたよ。ただ、ワールドカップのことを考えていたけどね」と話している。

前任のジョゼ・モウリーニョ監督は、選手たちと特別な関係を築いた。ベニテス監督はそれを繰り返せるだろうか?

「私は経験から、選手たちとの関係の前に、まず彼ら自身のことを知らなければいけないと思っている。その上で、それぞれのやり方があるだろう。だが目標は、勝者のメンタリティーを維持することだ。チームのレベルは高い。勝者のメンタリティーを維持すれば、最も大事なことは成し遂げたということになる」