「私は準備ができていない。まだ足首に問題を抱えていて、それを解決しなければならないんだ。指揮官のような重い仕事はできない。監督をやるには、頭がすっきりしていなければいけないんだ」

元オランダ代表監督のマルコ・ファン・バステン氏が10日、このように述べ、噂されているミラン指揮官就任の可能性を否定した。

「私はここにゴルフを楽しむために来た。それからどうなるかは見てみよう。私は常にベルルスコーニ(ミランオーナー)と良い関係を築いてきたが、それはまた別の話だ。もちろん、私のミラン就任という記事は読んだよ。素晴らしいアイディアだね。ミランとミランの人々は私と親密な関係にある。だが今は、足首の問題があるんだよ。ピッチで足を引きずる監督というのは、正しくないと思う。今は足首のことだけを考えているのさ。その後は、どんなことでも可能だよ」

また、ファン・バステン氏はレオナルド現監督や、後任候補とされているマウロ・タッソッティ現助監督、フィリッポ・ガッリ現ユースチーム監督らについて、次のように述べている。

「レオナルドはここまでとてもよくやってきた。クラブは多くの選手たちを売却したが、彼は3位の座を獲得したんだ。素晴らしいパフォーマンスだったよ。その上で、彼は彼の選択をした。それについて私は何も知らない」

「ミランに足りないもの? それは目標が何かということ次第だ。リーグ優勝やチャンピオンズリーグ制覇を目指すのであれば、多くのものが足りない。10年前のミランとは違うんだ」

「タッソッティは素晴らしい指揮官だと思う。経験豊富で、ミランの文化とそこの人たちのことをよく知っている。もちろん、こういったチームを率いる能力があるだろう。記事で目にしたほかの候補者たちについても同じことが言えるよ。ガッリもね」

一方で、タッソッティ助監督は「ミランを率いたくない人なんているかい? 監督ライセンスを持っていない人だって夢見ることだ。そのライセンスを持っていて、30年前からこのクラブにいる人間なら、なおさらのことだよ」とコメント。レオナルド監督の後任として名乗りを挙げている。同助監督はイタリア『スカイ・スポーツ』に対し、次のようにもコメントした。

「私はここに30年前からいる。そして私とクラブの関係が変わることはない。レオナルドはまだ、自分がもう指揮をしないとは宣言していないよ。時間はクラブが決めることで、私は決定を急いでいないと思う。何も私は隠したりしていないよ」