ミランはすでに来シーズンのことを考えており、守備の問題を避けようと動いている。今季、レオナルド監督は何度も守備陣のケガで困難に陥っており、チームを改善するため、フロントはリーグ前節で対戦したキエーヴォのDFマリオ・ジェペスに白羽の矢を立てた。

正式発表はないが、すでにジェペスとは実質的に合意に至っている。今季限りでキエーヴォとの契約が満了となる同選手は、すでにミラノのサン・シーロ地区に住んでおり、家族にとっても引っ越しのない移籍は理想的な解決策と思われる。

34歳と若くないジェペスだが、キエーヴォでの2シーズンで、信頼できる選手であることを示してきた。コロンビア代表のキャプテンでもある同選手は、多くの変化が予想されるミラン守備陣にとって有益な存在となるだろう。

ミランの守備陣は、ジュゼッペ・ファヴァッリが引退し、おそらくはテクニカル・スタッフ入りすると思われる。また、レオナルド監督の構想に入らないカハ・カラーゼも、移籍が濃厚だ。さらに、DFマッシモ・オッドもチームを変えるかもしれない。

ミランはアレッサンドロ・ネスタの完全回復と、多くのケガを抱えたダニエレ・ボネーラが継続的に戦えることに期待している。だが、あまり投資をせずに、戦力を充実させる必要があり、そこで生まれたのがジェペス獲得というアイデアだ。

ジェペスは2年目のオプションつきとなる1年契約を結ぶ見込みで、キエーヴォで60万ユーロ(約7400万円)だった同選手は、ミランで90万ユーロ(約1億1000万円)を稼ぐことになると思われる。