セリエAのアタランタ戦で負傷したミランFWアレシャンドレ・パトは1日、フィジオセラピーと検査を行った。そして2日に再び検査を予定している。最終的な判断が下されるわけではないが、オールド・トラフォードで行われるマンチェスター・ユナイテッドとのチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦セカンドレグに間に合うかどうか、少なくともある程度は確実に分かるはずだ。

ミランはこれからシーズンの鍵を握る2試合を戦わなければならない。一つはオリンピコでのローマ戦。そしてもう一つが、敵地でのマンU戦だ。インテルに追いつき、スクデットを獲得する可能性は小さい。だが、マンUを下してヨーロッパで勝ち進む可能性は、もっと小さいだろう。ミランはポジティブに考えるようにしている。しかし、パト抜きではすべてがより難しくなる。

デリケートなチームバランスに触れることなく、彼の穴を埋めるのは至難の業だ。リーグ戦ではMFマンシーニを起用するアイデアがあるが、CLについてはすべてを研究し直さなければならない(マンシーニはインテル時代にCL出場しているため、ミランでは出場できない)。レオナルド監督は、そういう事態を避けたいと願っているだろう。

パトの代わりにデイヴィッド・ベッカムを使うのは、あまりにも中庸すぎるが、最初から2人のセンターFW(マルコ・ボッリエッロとクラース・ヤン・フンテラール)を起用するのはもっとリスキーだ。そういった条件下では、フィリッポ・インザーギが復帰することもあり得ないだろう。レオナルド監督の構想では、パトの代わりはいないのだ。

最近、でん部の問題に苦しんでいるMFクラレンス・セードルフに期待するのも難しい。同選手は2日にもピッチで練習する可能性があるが、本人も淡い期待は抱いていない。シーズンで最も重要な試合を戦えるコンディションにないことは、自身が分かっているのだ。だからこそ、パトの検査結果は重要なものとなる。