もはやバイエルン・ミュンヘンFWルカ・トーニは、正式に売りに出ていると言える。フィジカルの問題のため、そして何より戦術上の選択により、出場機会がまったく得られない日々が数カ月続き、トーニは南アフリカでのワールドカップ出場に向け、残された少ない希望に賭けようと急いでいる。

急いでいるのはバイエルンも同じだ。ルイス・ファン・ハール監督はもうトーニのことを見ることもできないからだ。そして、トーニの獲得を狙うインテルもまた急いでいる。サミュエル・エトーがアフリカ・ネーションズカップに出場するため、インテルは補強を必要としており、ジョゼ・モウリーニョ監督もトーニのような重量級のストライカーを好んでいることを隠していないからだ。

インテルのエルネスト・パオリッロ代表取締役もまた、FWマルコ・アルナウトビッチに出口を示し(「彼はトゥエンテに帰るだろう」)、トーニやラツィオFWゴラン・パンデフを獲得する可能性があることをほのめかした。しかし、マッシモ・モラッティ会長は「1月に大きな補強はしない」と語っている。

一方、トーニは17日、イングランドやスペインへ行く用意もあると話している。トーニは本当にあらゆるオファーを聞くつもりのようだ(イタリアでは以前からローマとジェノアが動いている)。だが、どんな相手にどんな返答をするよりも前に、彼はまずミラノ、インテルから明確なサインが届くのを待っている。