バイエルン・ミュンヘンFWルカ・トーニが14日、イタリアのアルト・アディジェで200人のバイエルンファンと会った。しかし、同選手は移籍希望をあらためて明言している。ルイス・ファン・ハール監督との確執は完全なものとなり、もはや修復不可能なのだ。

そして、「ではどこへ行くのか?」という質問に対し、トーニは「いずれにしても、ミュンヘンからは遠くなるね。10日ほどで決断を下すだろう。もはや、バイエルンで僕にはチャンスがない」と、初めて具体的な日にちにも言及した。

トーニのこのコメントを信じたくないというファンもいる。首にバイエルンのマフラーをかけた一人の男の子は、「でも本当にもう可能性はまったくないの?」とトーニに尋ねている。だが彼は、「君が宝くじに当たるよりも簡単だろうね」と答え、さらにバイエルンでの経験について次のように語った。

「素晴らしい思い出は決して忘れないよ。特に、公式戦で39ゴールを決めた1年目のことはね。その翌年、ユルゲン・クリンスマン監督が就任したときから、すでにすべてがとても難しくなっていたんだ。そして今…今はもう終わってしまったんだよ」

「これから僕は車に乗るけど、まだ南の方(イタリア)へは行かない。ミュンヘンに帰らないといけないからね。そして、もうちょっとファン・ハールを悩ませてくるさ…」