パソコンと周辺機器を接続する規格に大きな変革の波が押し寄せている。現在主流とされるのはUSB2.0だが、次の規格となるUSB3.0のインターフェイスボードや周辺機器の発売が開始され、パワーユーザーを中心に広まり始めたのだ。

USB3.0はUSB2.0よりも高速なデータ転送が可能だが、パソコン初心者の中には、USB3.0の規格自体を知らない人や、今までのUSB2.0機器がどうなるのかなど、わからない人もいるだろう。

そこで今回は、活気づき始めたUSB3.0にフォーカスして、パソコン初心者にもわかりやすくまとめてみた。

■USB3.0って、なに?
USB3.0は、現在幅広く使われているUSB2.0の次の規格だ。USB2.0が登場した当初は、十分な転送速度を実現していた。

ところが、地上デジタル放送やブルーレイ、HDビデオカメラ、HD動画デジカメなどが登場してきた現在、これまで以上に大容量なデータを扱うケースの増加にともない従来のUSB2.0の転送速度では十分な速度とはいえなくなってきた。

そこでUSB3.0の規格が策定され、USB3.0のインターフェイスと周辺機器(主にハードディスク)が最近になってやっと登場したというわけだ。

■どれくらい高速なの?
USB3.0の転送速度は、理論値で最大5Gbpsだ。1Gbps=1,000Mbpsなので、単純計算すれば、USB3.0はUSB2.0に比べて約10倍以上も高速な転送が可能となる。

表1.USB規格と転送得度
USB3.0 5Gbps
USB2.0 480Mbps

しかし、実際の転送ではロスが発生するため、実行値は理論値を下まわる。

たとえば、バッファローのUSB3.0対応ハードディスクの場合、同社の高速化技術「ターボUSB」との併用で、USB2.0の従来製品に比べて約3.7倍の転送速度となる。またアイ・オー・データ機器も同社の外付ハードディスク「HDJ-UTシリーズ」と組み合わせることで、USB2.0接続時と比較して3.6倍の高速転送を実現している。

■今あるUSBハードディスクは使える?
すでにUSB2.0対応ハードディスクやプリンターを持っている人は、一番気になるところだろう。
USB3.0は従来のUSB2.0の上位規格にあたるので、USB2.0対応の周辺機器とは高い互換性を持っている。

手持ちのUSB2.0対応ハードディスクをUSB3.0の端子にそのまま接続して使うこともできるのだ。ただし、その場合の転送速度は、USB2.0規格の最大480Mbpsとなるため、USB3.0本来の高速なパフォーマンスは得られない。

従来のパソコンでもUSB3.0対応インターフェイスを増設すれば、USB3.0対応の周辺機器を接続して使うことができる。ただし、現在のところ、USB3.0対応インターフェイスは、デスクトップパソコン向けのインターフェイスしか発売されていないのが現状だ。

USB3.0は、かつてUSB2.0がそうであったように、パソコンと周辺機器の標準的な規格となり得るものだ。これから登場するパソコンは、デスクトップパソコンに限らず、ノートパソコンもUSB3.0に対応してくることはまず間違いないだろう。

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