ミランは全員が同じ目標を共有している。王者インテルの追撃を諦めないために、次節カリアリ戦で勝利を収めるということだ。FWアレシャンドレ・パトは『ミラン・チャンネル』に対し、「今日から大事な一週間が始まる。日曜には偉大なチームとの試合が待っているからね」と意気込んだ。ゴールを狙っているパトは、「リーグ中断中は、良い形で今週を始め、試合で良いプレーができるように、たくさんトレーニングしてきた」とも明かしている。

今シーズンのパトはリーグ戦ですでに7ゴールを記録している。昨シーズンの同時期と比べ、5ゴールも多い数字だ。レオナルド監督によるポジションチェンジが機能している証拠だろう。パトも次のように認めている。

「そうだね、今プレーしている役割はやりやすいし、とても満足している。たぶん、以前よりずっと落ち着いていられているんだろう。レオナルド監督がそれをもたらしてくれたんだ。僕は去年と比べてたくさんのことを学んだからね。右サイドでプレーするのは、すごく好きだと言えるよ。それにディフェンスでも、チームメートたちを助けられる」

今はインテル、そしてユヴェントスとの勝ち点差を広げられないように、このリズムを維持することが必要となる。パトも「僕らはたくさんの試合でうまくやってきたけど、首位にたどり着き、来シーズンもチャンピオンズリーグ(CL)を戦うためには、もっとやらなければいけない。僕らはただ、良いプレーをして、勝つことだけに集中しなければいけないよ。それから最後にどうなっているかを見てみよう」とつけ加えている。

カリアリ戦が終わると、ミランはCLグループリーグ第5節でマルセイユとの大事な一戦を迎えることになる。パトは「まずはリーグ戦のことを考えないと。マルセイユ戦でうまくやるための適切な刺激を得るためにも、良いプレーをしなければいけない」と語るが、マルセイユを下せば、ミランは決勝トーナメント進出が決まるのだ。

また、ノーゴールが続くFWクラース・ヤン・フンテラールがクラブを心配させているが、パトは楽観的に見ているようだ。今季からチームメートとなったフンテラールについて、パトはこう語っている。

「彼がオランダで最高の選手だったことは、みんな知っているはずだ。アヤックスでプレーしていたころに、たくさんのゴールを決めている。レアル・マドリーでもうまくやった。僕は、ここでも彼がミランに貢献できると確信している。僕らは彼と一緒にいるし、助けて行くよ。練習で彼がとてもうまくやるのを見るのはうれしいことさ」

「僕も来たときはイタリア語を話すのに苦しんだ。ピッチ内外で他人とコミュニケーションがとれなかったんだ。ミスするのが恐かった。彼がミランに多くをもたらしてくれると信じているよ」

さらにパトは、レオナルド監督からあまり起用されていないFWフィリッポ・インザーギに対しても、次のようなメッセージを送った。

「ピッポはCLとリーグ戦でたくさんのゴールを決めてきた。これからまだ、ミランのユニフォームで多くの得点を挙げると思っている。ペナルティエリア内での彼は、ナンバーワンだからね。彼はボールを持つと、いつもゴールを決めることができる。彼がここミランでたくさんのゴールを決めるのを見てきたし、彼が僕らと一緒にいることをうれしく思っている。まだまだ長く、残ってくれることを願っているよ」