アリゾナ州フェニックス(Phoenix)の51歳の男が問われたのは、5人の少女への暴行に係る19個の罪。4月3日、男に379年の刑期が言い渡された。379年というのは日本ではありえないが、そうした寿命をはるかに上回る量刑にはどのような意図があるのだろうか。

日本では、2個以上の罪に問われても、量刑が単純に加算されるわけではない。懲役10年の罪と7年の罪という2個の場合は、長いほうの10年を1.5倍した15年が刑期の上限となる。なお、懲役10年と懲役3年の2個の場合は、15年ではなく、両者を足した13年が上限となる。

そのような日本での制限に対して、米国では量刑が単純加算されることの文化的背景を述べる力は記者にはない。が、379年という量刑により、男が一生涯刑務所から出られないであろうことは事実である。仮に恩赦による減刑があったとしても、なお長い刑期が残るだろう。模範囚として過ごしたところで、仮釈放が適用されるとは思えない。

裁判では、男が罪を犯したのは、1989年、90年代初頭、90年代半ば、2007・2008年であることが示された。被害者は事件当時6歳から10歳で、いずれも男が同居していた女性(延べ2名)と親戚関係にある少女であったらしい。

(編集部:田中箇)

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