いよいよ始まるWBC開幕に向け、ここまで調整試合ながらも4連勝を飾っている侍ジャパン。だが、打線の充実に対し、先発の要となる松坂大輔、ダルビッシュ有がオーストラリア戦では不安定な立ち上がりを見せ、不安要素も露呈した。

26日放送の日本テレビ系列「NEWS ZERO」では、北京五輪・野球日本代表監督を務めた星野仙一氏が現在のチーム状況を分析。冒頭、「春先はピッチャーの方が好調なんですけど、これは本当に、まあ、相手のピッチャーにもよりますけど、結構(打線は)振れていますね」と語った星野氏は、ここ4試合で打率2割前半に終わっているイチローに触れ、「イチローは春先、あんまり出足よくないんですよ。ですけど、チームリーダーとしてのそういうものを発揮してくれれば役割は果たせますし、まあ、彼は経験していますからキチッと合わせてくると思いますけどね」と言うにとどめた。

また、好調をキープする侍ジャパンの4番=稲葉には、「いやー、稲葉は一発もありますし、シュアなバッティングもあります。見た感じは“4番”、“松井”っていう風な感じはしませんけど、後ろにいい打者が沢山いますから」と絶賛。打線において、注目した点には「村田がちょっと好不調が激しい部分があるので。のっかっていけば4番を打たせていいくらいのバッターですけども、後ろのバッターがいいから。どうなんだろうね。バントするのも勿体ないというような打線だよね」と話した。

そして、気になるダルビッシュと松坂の状態については、「まあ、初戦ですからね。松坂はキチッと調整してくるでしょう。むしろ、ダルビッシュの方がボールだなんだと慣れてないもんですから。松坂は慣れてますでしょ?でも、日本のエースですから、なんとかこなすでしょうね」と期待をかけた。