ピン芸の祭典「R−1ぐらんぷり2009」が終わり、決勝常連ともいえる中山功太が優勝した。最後まで優勝が読めない接戦だった。
これまでの大会の中でも今回のレベルの高さは誰もが認めるところだろう。
優勝を逃した出場者への評価も高く、「フリップ」ネタで爆笑を誘った山田よしへもコメントが殺到した。

2月17日に行われた、ピン芸によるお笑いコンテスト「R−1ぐらんぷり2009」(7回目)では3回目大会以降、5回以外は決勝進出している中山功太が優勝した。
しかし、今回大会では序盤から展開が読めない状態だった。
3人目のバカリズムに100点が出て優勝モードに入ったものの、エハラマサヒロが逆転、その後COWCOW山田與志、サイクロンZ、鳥居みゆきも独自の世界に引き込んで可能性を見せたがエハラマサヒロを抜く事はできなかった。
俳優が参加することで話題となった鬼頭真也も書籍紹介ネタというオリジナリティあふれる芸をみせて健闘した。
エハラマサヒロの優勝がほぼ確信された中でラストの中山功太がさすがの「時報ネタ」のバリエーションで優勝を勝ち取り幕を閉じたのだ。

M−1 2008がNON STYLEが優勝しながらも、決勝で敗れたオードリー、ナイツの評価が高まりメディア露出も増えたことは事実である。
優勝を逃しても見る側にとって芸がマッチングすれば認められるのだ。
R−1 2009でも同じようなことがいえるかもしれない、特に今回はバカリズム、山田よしのネタへの評価は高かった。

人気のブログを運営する山田よしへはコメントが殺到している。
従来のファンだけでなく「R−1を見て、早速ブログを探してやってきました」という者も少なくないのだ。
山田よしは前回に続き、2度目の決勝進出だったが

「おかげで楽しく遊べました。感謝しています」
「たくさんのコメントありがとうございます。笑っていただければなによりです。それがなによりです」
と、やり終えた満足感に浸る。
周囲の芸人の反応にも満足だったようだ。

「ネタの最中の関根さんの笑い声もたまりませんでした」
「ネタ終わった後の雨上がりさんの『よしアホやな〜』という言葉にも嬉し過ぎてちびりそうになりました」
と芸人の反応が良かったことに喜びを隠せない。

極めつけは司会の優香から終了後に言われた
「私は一番面白かったです!」
の一言だった。

山田のブログに寄せられたコメントには
「素敵な笑いをありがとう」
と書いているものが多いのも彼の人柄が芸ににじみ出ての事だろう。
彼がブログで明かしているのだが、
ネタに使う「得点ボードくん」の裏側には彼の可愛い子どもさんの写真が貼ってあるのだ。
子どもに聞かせるつもりでネタをやるとあの癒し系ができるのかもしれない。

山田よしは楽屋の裏事情をいつもブログで暴露してくれるのだが、今回もやってくれた。
R−1で「こっくりさん」ネタでシュールな世界に引き込んでくれた、鳥居みゆきのショットである。
楽屋から帰る際にあまった弁当をカバンに詰める生活感のある彼女の姿が暴露されている。
「あまった弁当を持って帰る鳥居みゆき。さすが主婦!」
はいい顔してるのだった。

来年のR−1では、2連続優勝のなだぎ武も参加する可能性もある。しかし激変するお笑い界では彼が決勝に残るかは分からない状況だ。次は誰が出てくるか楽しみである。

(編集部:真紀和泉)

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【参照】
COWCOW山田與志の「ルヴール美術館」