ポルシェといえば言わずと知れた、スポーツカーブランドであるが、燃料噴射システムを改善したニューエンジンの搭載により燃費の大幅な向上を実現した。今回のテストでは、「911カレラ」というモデルがスポーツカーとは思えないほどの数値をたたき出している。



ポルシェ,911カレラとは最高出力345PSを誇る世界に誇るスポーツカーである。自動車の「速さ」と「燃費」は基本的に比例しないものである。しかしながら、石油資源の枯渇問題や、環境汚染、燃料価格の高騰や世界的な景気不安などの観点からも、どんな車であれ燃費を向上させる義務が課せられている。

今回のテストでは一般公道を648km(400マイル)走行し燃費を計測するというもので、その結果は、100kmあたり6.7リッターというデータが示された。このデータを日本流に直すならば、ガソリン1リットルあたり、14,9km走行できる計算になる。

この数値は、3,6リットルの大型エンジンにおいてはすばらしいものである。

これにより、911カレラが動力性能だけでなく、優れた燃費性能を実証することとなった。

今年の6月以降、ダイレクト・フューエル・インジェクション(DFI)という新しい燃料噴射システムを持つエンジンを搭載するようになっており。これによりトルクとエンジン出力が大幅に増大しただけではなく、燃費性能も12%以上向上し、今回の結果につながった。

このすばらしい結果に習い、他社のスポーツカーも挑戦を続け、「速さ」と「燃費」融合がさらに進むことを期待したい。

(編集部:自動車魂”世界一car journalist 木下)

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