4日に行われたチャンピオンズ・リーグ(CL)決勝トーナメント1回戦のセカンドレグで、ACミランに2-0の勝利を収めたアーセナル。指揮官のアーセン・ベンゲルは、「選手たちを誇りに思う」とチームのパフォーマンスに最大限の賛辞を送った。

 決勝トーナメント1回戦で、昨シーズンのCL王者に挑んだアーセナル。ホームで行われたファーストレグでは、終始押し気味で試合を進めながら、ミランの老獪な守備に手を焼き、0-0の引き分けで試合を終えていた。しかもミランは、セカンドレグを戦うサン・シーロでイングランドのチームに敗戦を喫したことがなく、若手中心のアーセナルにとっては厳しい戦いが予想された。

 しかし、アウェイの地に乗りこんだアーセナルは、イタリアの地で躍動。得意のパスサッカーで試合を優勢に進めると、84分にMFセスク・ファブレガスのミドルシュートで先制。終了直前にはFWエマヌエル・アデバヨールが追加点を奪い、試合を決めた。

 この歴史的な勝利について、指揮官のアーセン・ベンゲル監督は、先制点を挙げたセスクの活躍は認めながらも、チーム全員のパフォーマンスを最大限に評価している。

「確かに、セスクは素晴らしいプレーを見せてくれた。しかし今夜に限っては、勝利の立役者を一人だけに限定することはできない。攻守ともに、チーム全員が頑張った。チームとして完璧なパフォーマンスだったと言える。当然ながら、今日の勝利は非常に嬉しい。得点がなかなか決まらないプレッシャーの中、勝利を手にした選手たちを誇りに思う」

 華麗なパスサッカーで、ディフェンデングチャンピオンを撃破したアーセナル。国内リーグではやや失速気味ながらも、いまだ首位をキープしており、CLとの“ダブル”も視野に入ってきた。知将ベンゲルが胸を張ってピッチに送り出す今シーズンのヤング・ガンナーズが偉業を達成する可能性を秘めていることは間違いない。

・[選手名鑑]セスク・ファブレガス - あなたの評価は!?