1995年から2000年までバルセロナに在籍した後、永遠のライバルであるレアル・マドリーに移籍したルイス・フィーゴ。バルサファンの信頼を裏切る形での移籍で、フィーゴは今もバルサファンの憎悪の対象となっているが、彼にとってバルサでの時代は今も特別なものとして心に刻まれているようだ。フットボールの選手として素晴らしい時を過ごしたバルサへの思いをフィーゴが語っている。

 バルサで最も思い出深いシーズンに2年目のシーズンを挙げたフィーゴ。当時ボビー・ロブソン監督に率いられたバルサは1996-97シーズン、UEFAカップウィナーズカップとスペイン国王杯を獲得。

「僕らにとって素晴らしい1年だった。リーガのタイトルだけが獲れなかったんだ。バルサに移籍して1年目は何のタイトルも獲れなかった。僕の経験上、2年目は本当に素晴らしいシーズンだったよ。偉大なステップを踏み始めたんだからね」。

 また、最もシビれた試合は、1999-2000シーズンのチャンピオンズリーグ準々決勝第2戦、バルサがカンプ・ノウでチェルシーを5-1で粉砕した試合だという。

「あれは本当に最高の試合の一つだった。第1戦目を落とし、後がなかったんだけど、歴史的な結果でひっくり返したんだ。凄いフットボールを展開できたし、信じられないようなパス回しをしたんだよ」。

 レアル・マドリーを経て、現在はインテルに所属するフィーゴは、今シーズン限りでの引退を表明。その後はインテルのフロント入りが決まっているという。フィーゴが去ってから7年経っても、バルサとフィーゴは愛と憎しみで結ばれているのだ。

(スペイン通信)