諦めずに自分に自信と勇気を持つと、必ず新しい自分に出会えるよ!

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「鉄道員」から8年、 浅田次郎(原作)×降旗康男監督コンビ復活!旧体制の崩壊する幕末を舞台に、自身の誇りと武士の本分を取り戻していく、若き“最後の侍”の生き様を爽やかに描いた「憑神」が、6月23日全国ロードショーとなり、東京の新宿バルト9において、主役の妻夫木聡を始めとする主要キャストによる舞台挨拶が行われた。

主人公・別所彦四郎役を演じた妻夫木聡は、「役が憑依したという言葉がピッタリで面白く、なかなか別所彦四郎になりきるとができず、本番で何回もNGを出した。」

貧乏神の伊勢屋を演じた西田敏行は、「舞台から見ていると若い女性がいて景色がいい。三国連太郎さんとやっている映画の初日の景色とは違う。貧乏神をやらせていただいたが、丁度、宝くじのキャンペーンの仕事をしていて、宝くじで当てたいと思っているのに貧乏神でいいのだろうかと、心の葛藤が二日ほどあった。」

彦四郎の実母・別所トイを演じた夏木マリは、「今回、やらせていただいた理由は、妻夫木さんと二ヶ月一緒にいることができるから。久しぶりに人間の役ができて嬉しかった。今回はノーメイクで、支度も撤収もはやく助かった。」

彦四郎の兄嫁・別所千代を演じた鈴木砂羽は、「人がこれだけ来てくれるというのは、やっている方として嬉しいことです。」

死神・おつやを演じた森迫永依は、「妻夫木さんの女性のファンの方に、私が恨まれるんじゃないかと思っていた。この会場にも、私を恨んでいる人がいるかもしれないので、ちょっと不安。撮影している時期が冬だったのでとても寒く、舌が回らなくて滑舌が難しかった。この映画を見て面白いと感じたら、近所の方やお友達を誘ってもう一度ご覧下さい。」

降旗康男監督は、「皆さんの拍手を聞いて安心した。面白かったと周りの人に広めてくださって沢山の人が見てくれると、笑える映画が僕だけじゃなく、いろんなところで出来るようになる。いい方向に行けるのに、それを捨てて損な貧乏くじを引く人が映画の主人公だと思っている。今回の別所彦四郎もそういう人生を笑いの中で進んでいった人だ。」

挨拶の後、登壇者から客席へ、幸せ(ツキ)のおすそ分けとして、手のひらサイズの「運を搗い(ツイ)たお餅」が投げられた。

最後に妻夫木は、「影武者という役目をまっとうし、己の志のために死ぬとが彦四郎の生きる意味であり生きた証で、その姿は光っていたと思う。人は誰にも負けないくらい光る瞬間がある。そういうことが分からなくなってきている世の中だと思うが、どのようなことでも諦めずに自分に自信と勇気を持つと、必ず新しい自分に出会えることができる。その思いをこの映画で感じてもらえたら嬉しい」と、挨拶した。

原作:「憑神」 浅田次郎(新潮社刊)
監督:降旗康男
出演:妻夫木聡、江口洋介、香川照之、西田敏之、佐々木蔵之介、森迫永依、佐藤隆太、赤井英和、夏木マリ、笛木優子、鈴木砂羽 ほか
配給 : 東映
公式サイト:http://tsukigami.jp/
全国公開中

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