次世代スマホは「ホールレス」へ! 充電端子や音量ボタンも無いスマホがついに登場
スマートフォンには、
・充電用の端子
・ボリュームボタン
・SIMカードを入れるスロット
など、本体には、さまざま凹凸がある。
誰しも、こうしたスタイル、仕様は当たり前だと思っていた。
しかしこの常識を打ち破ったのが、中国のスマホメーカー Meizu(メイズ)だ。
「Meizu Zero」は、突起や穴が無い「完全ホールレス」スマートフォンなのだ。
いま「Meizu Zero」は、スマートフォンの次世代デザインとして、世界で注目されているのだ。
本体にボタンも穴もない「ホールレススマートフォン」Meizu Zero
Meizu Zeroは、本体にボタンもない、充電端子もないスマートフォンだ。
では、どうやって充電や音量調節などをすればよいのだろうか?
Meizu Zeroでは、
・電源ON/OFFは、本体側面をタッチして行う
・ボリューム上下は、本体側面にタッチして操作する
・本体の充電は、ワイヤレス充電で行う
側面タッチで操作ができるスマートフォンは、これまでHTC製スマートフォンなどで実現されており、Meizu Zeroでの側面操作も問題は無いだろう。
充電はワイヤレス充電のみで、充電速度の速いケーブルでの有線充電が利用できない点は少々不便と思う人もいるかもしれないが、現在では急速充電対応のワイヤレス充電器やワイヤレス充電対応のモバイルバッテリー製品も販売されているので、これらを利用すれば問題はない。
ワイヤレス充電関連の製品を用意するのは、コストも手間も少々かかるか、カバンの中にケーブルを入れておく必要がなくなるというメリットは大きい。
音楽の視聴も、iPhoneがヘッドフォン端子を廃止した以降、ワイヤレスイヤホン製品が増え、普及しているので、特に不自由を感じることは無いだろう。
さてMeizu Zeroで最も気になるのが、SIMカードスロットがないことだろう。
実はMeizu ZeroのSIMカードは。本体に内蔵される「eSIM」が採用されている。
eSIMはiPhone XRなどに搭載されている新しい技術である。
スマートフォンで通信サービスを利用する際も、通信サービスを変更する際も、
SIMカードの抜き挿しする「交換」する作業は必要がない。
アプリで「eSIM」に、使う通信サービスの登録情報を書き換えるだけでよいのだ。
例えば、海外で現地の通信サービスを利用する場合も、現地のeSIM対応サービスを申し込み、eSIMの登録情報を変更するだけで、実際のSIMカードを購入したり、取り換えたりせずに現地の通信を利用できる。
穴が無いため防水対応も楽に設計できる
「完全ホールレス」スマートフォンは、本体デザインでのメリットも大きい。
ホールレスであるためボタンなどの配置場所を考える必要はなくなるからだ。
スマートフォンを保護するケースも、不要な凹凸がない本体にフィットする美しいデザインを採用できる。さらに、防水や防滴といった堅牢性を上げる対応も無理なくできる。
便利な反面、Meizu Zeroがハングアップして反応しなくなるといった場合は、物理ボタンのある機種のように、ボタンの組みあわせで強制リセットすることはできない。
こうしたケースに備えて、実はリセット用の小さい穴は用意されているそうだ。
最悪の事態の時はそこにピンを差し込んでリセットできるという。
Meizu Zeroはクラウドファンディングで100台限定、1299ドル(約14万円)で出資募集が行われている。
まだ4週間を残しているが、30台程度しか資金は集まっていないようだ。
さすがにここまで尖った仕様のスマートフォンに飛びつく物好きな消費者は、そう多くないのかもしれない。
しかし1月中に先行入手できる2999ドル(約33万円)の「Exclusive Pioneering Unit(限定1台)」は、既に完売となっている。
Meizuは、中国の新興スマートフォンメーカーである。
過去にも特徴的な製品を出しており、今回の「ホールレススマートフォン」も同社だからこそ出せた製品と言えるかもしれない。
とはいえMeizu Zeroは、価格と仕様から見れば、広く一般層向けの製品ではなく、先進的なスマートフォンに期待、待ち望んでいるアーリーアダプター向けのスマートフォンであると思われていた。
ところが世界のスマートフォン販売シェアで上位に入る「Vivo」も同じホールレススマートフォン「APEX 2019」を発表したのだ。
Vivoもホールレススマートフォンを発表
「APEX 2019」は、充電こそ完全ワイヤレスではなく背面の端子も使う接触型となるが、世界初のディスプレイは全面で指紋認証が可能という先進的なスマートフォンなのだ。
ホールレススマートフォンが相次いで2社から登場した事実は、今後、ファーウェイなどの人気メーカーからもホールレススマートフォンが出てくる可能性が高くなったことを意味している。
もしかすると「ホールレススマートフォン」は、話題性モデルではなく、次のトレンドスマートフォンに化けるのかもしれない。
山根康宏
・充電用の端子
・ボリュームボタン
・SIMカードを入れるスロット
など、本体には、さまざま凹凸がある。
誰しも、こうしたスタイル、仕様は当たり前だと思っていた。
しかしこの常識を打ち破ったのが、中国のスマホメーカー Meizu(メイズ)だ。
「Meizu Zero」は、突起や穴が無い「完全ホールレス」スマートフォンなのだ。
いま「Meizu Zero」は、スマートフォンの次世代デザインとして、世界で注目されているのだ。
本体にボタンも穴もない「ホールレススマートフォン」Meizu Zero
Meizu Zeroは、本体にボタンもない、充電端子もないスマートフォンだ。
では、どうやって充電や音量調節などをすればよいのだろうか?
Meizu Zeroでは、
・電源ON/OFFは、本体側面をタッチして行う
・ボリューム上下は、本体側面にタッチして操作する
・本体の充電は、ワイヤレス充電で行う
側面タッチで操作ができるスマートフォンは、これまでHTC製スマートフォンなどで実現されており、Meizu Zeroでの側面操作も問題は無いだろう。
充電はワイヤレス充電のみで、充電速度の速いケーブルでの有線充電が利用できない点は少々不便と思う人もいるかもしれないが、現在では急速充電対応のワイヤレス充電器やワイヤレス充電対応のモバイルバッテリー製品も販売されているので、これらを利用すれば問題はない。
ワイヤレス充電関連の製品を用意するのは、コストも手間も少々かかるか、カバンの中にケーブルを入れておく必要がなくなるというメリットは大きい。
音楽の視聴も、iPhoneがヘッドフォン端子を廃止した以降、ワイヤレスイヤホン製品が増え、普及しているので、特に不自由を感じることは無いだろう。
さてMeizu Zeroで最も気になるのが、SIMカードスロットがないことだろう。
実はMeizu ZeroのSIMカードは。本体に内蔵される「eSIM」が採用されている。
eSIMはiPhone XRなどに搭載されている新しい技術である。
スマートフォンで通信サービスを利用する際も、通信サービスを変更する際も、
SIMカードの抜き挿しする「交換」する作業は必要がない。
アプリで「eSIM」に、使う通信サービスの登録情報を書き換えるだけでよいのだ。
例えば、海外で現地の通信サービスを利用する場合も、現地のeSIM対応サービスを申し込み、eSIMの登録情報を変更するだけで、実際のSIMカードを購入したり、取り換えたりせずに現地の通信を利用できる。
穴が無いため防水対応も楽に設計できる
「完全ホールレス」スマートフォンは、本体デザインでのメリットも大きい。
ホールレスであるためボタンなどの配置場所を考える必要はなくなるからだ。
スマートフォンを保護するケースも、不要な凹凸がない本体にフィットする美しいデザインを採用できる。さらに、防水や防滴といった堅牢性を上げる対応も無理なくできる。
便利な反面、Meizu Zeroがハングアップして反応しなくなるといった場合は、物理ボタンのある機種のように、ボタンの組みあわせで強制リセットすることはできない。
こうしたケースに備えて、実はリセット用の小さい穴は用意されているそうだ。
最悪の事態の時はそこにピンを差し込んでリセットできるという。
Meizu Zeroはクラウドファンディングで100台限定、1299ドル(約14万円)で出資募集が行われている。
まだ4週間を残しているが、30台程度しか資金は集まっていないようだ。
さすがにここまで尖った仕様のスマートフォンに飛びつく物好きな消費者は、そう多くないのかもしれない。
しかし1月中に先行入手できる2999ドル(約33万円)の「Exclusive Pioneering Unit(限定1台)」は、既に完売となっている。
Meizuは、中国の新興スマートフォンメーカーである。
過去にも特徴的な製品を出しており、今回の「ホールレススマートフォン」も同社だからこそ出せた製品と言えるかもしれない。
とはいえMeizu Zeroは、価格と仕様から見れば、広く一般層向けの製品ではなく、先進的なスマートフォンに期待、待ち望んでいるアーリーアダプター向けのスマートフォンであると思われていた。
ところが世界のスマートフォン販売シェアで上位に入る「Vivo」も同じホールレススマートフォン「APEX 2019」を発表したのだ。
Vivoもホールレススマートフォンを発表
「APEX 2019」は、充電こそ完全ワイヤレスではなく背面の端子も使う接触型となるが、世界初のディスプレイは全面で指紋認証が可能という先進的なスマートフォンなのだ。
ホールレススマートフォンが相次いで2社から登場した事実は、今後、ファーウェイなどの人気メーカーからもホールレススマートフォンが出てくる可能性が高くなったことを意味している。
もしかすると「ホールレススマートフォン」は、話題性モデルではなく、次のトレンドスマートフォンに化けるのかもしれない。
山根康宏