実験では雨や雪のもとになるヨウ化銀を空中で散布し、雲の変化を観察したが、雨や雪が降る様子はほとんど観測されなかった(コラージュ)=(聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】大気汚染が深刻化する韓国で25日、人工降雨が微小粒子状物質(PM2.5)を低減する効果があるかを分析する実験が行われたが、大方の予想通り、肯定的な効果は得られずに終わる可能性が高まった。

 韓国気象庁の国立気象科学院と環境部の国立環境科学院はこの日午前、西部の全羅北道・群山沖合の黄海上で人工降雨の合同実験を実施した。当初は仁川市沖で実施する予定だったが、より雲の多い群山付近に変更した。

 実験では雨や雪のもとになるヨウ化銀を航空機で空中散布し、空と海上で雲の変化を観察した。また移動観測車両、地上の大気測定システムなど多様な装備を使用して雨が降るかを確認した。だが、雨や雪が降る様子はほとんど観測されなかった。

 この日は黄海上のPM2.5の濃度が1立方メートル当たり16〜35マイクログラムの「普通」レベルで、大気の状態が比較的良好だったことが、実験にとっては悪条件になった。PM2.5の濃度が高いほうが、降雨による低減の効果を調べやすい。

 世界でも人工降雨によるPM2.5低減効果が確認された事例はまだない。