中国では両親が共働きであることが一般的であるため、子どもの世話を祖父母に丸投げする家庭が少なくない。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本と中国では子どもに対する教育の環境や方法、そして考え方に大きな違いがある。中国では両親が共働きであることが一般的であるため、子どもの世話を祖父母に丸投げする家庭が少なくない。

 日本であれば子どものためを思い、あえて厳しく接したり、叱ったりすることは珍しいことではないが、中国では子どもを溺愛するあまり、子を叱らず、好き放題にさせる家庭も多い。それゆえ中国人から見ると日本の教育は非常に厳しく、そして「恐怖に感じられる」こともあるという。

 中国メディアの快資訊はこのほど、日本の小学校で行われている教育について紹介する記事を掲載し、中国では絶対に見られないことが日本では普通の教育として行われていると驚きを示す記事を掲載した。

 記事は、日本の幼稚園や小学校では冬場にマラソン大会を行う習慣があると伝え、驚くべきは「冬でも子どもたちが薄着で長距離走を行うことだ」と強調。中国では体を冷やすことは万病の元と考えられているため、冬場に子どもに薄着をさせる親はまず見られないが、記事は「日本では冬場に薄着で長距離走をさせることで、子どもの体力と胆力を鍛えている」と指摘した。

 さらに、中国では親や祖父母が子の着替えを手伝ってあげるのが一般的だが、同じ年齢であっても日本の子は「自分で服を脱ぎ着し、自分で靴を履き、自分の足で登下校する」と紹介。また幼稚園や小学校の活動で服を着替える必要があれば、日本では脱いだ服を自分でたたむ教育が行われていると紹介した。また日本の学校で行われる運動会では、個人に優劣をつけたり、個人を表彰するような競技は行われていないとし、これは「集団意識」を教え込むためであると強調。

 そのほか、日本では子どもにとって負担となることでも、子どもができることは何でも子どもにさせると紹介し、たとえば登下校の際にも親や祖父母が子どもの荷物を持ってあげることはしないと伝え、中国人からすると「子どもに冷たい」ように映るが、これは自立を促すためであると強調。日本と中国では子どもに対する教育の価値観に大きな違いがあるため、時に「日本人のやり方は恐ろしい」と感じられることを伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)