26日、テレビ朝日「報道ステーション」では、10月7日のシカゴマラソンで日本新記録を出した大迫傑のインタビューを放送。東京五輪に向けた展望や、「フォアフット走法」の原点について語った。

聞き手を務めた松岡修造氏から東京五輪の展望を訊かれると、「もちろんメダルという部分だったりとか勝ちにいきたいですけど、(それ)が故に今に集中したい」という大迫。松岡氏が「今のアフリカ勢を含めてもう敵わないという常識が僕らのイメージの中に入っている」と続けると、「なんか、すごいみんな弱気だなっていうのを感じていて、日本人選手が。なんでそんな弱気なんだろうっていう疑問は持っていた」と静かに語った。

また、大迫の活躍によって日本でも広く知られるようになったつま先で地面を捉える走り方、「フォアフット走法」に話が及ぶと、大迫は「スピードも出ますし、うまく走ることができれば踵で走るよりエネルギー消費が少ない」と力説。松岡氏が「じゃあ、(他の選手は)なんでやらないんですか?」と驚くと、「どうなんですかね。僕もやったほうがいいと思うんですけどね」と素っ気なく話した。

だが、ふくらはぎに負担がかかる同走法は、すぐ体得できるものでもないという。クロスカントリーをやってきた大迫は、「不整地を走ろうとすると(足の裏の)接地を短くする。長いと色んな石とかで捻挫しちゃったりするんで、そういうところを走ろうとするとフォアフットになりやすい」と走りの原点を説明、フォアフット走法は「自然に(身についた)」と語った。