マリオ・ゴメスがドイツ代表としてのキャリアにピリオドを打つ決断を下した。これは公式フェイスブックページにて、33才のFWが声明を発表したもので、これによりドイツ代表ではメスト・エジルに続き、今夏二人目のドイツ代表引退選手ということになる。

 「僕の代表としてのキャリアは、決して順風満帆というわけではなかった。それでも素晴らしいものだったと振り返ることができるよ!ただ今は去る時が来たということ。たくさんの若く、才能をもった選手たちにチャンスを与えるということだ。彼らの夢が叶い、そして実現し、経験を蓄積し、ドイツ代表ために最高の結果を手にするために」

  今年の冬にヴォルフスブルクからシュトゥットガルトへと復帰を果たした同選手は、これまでドイツ代表として通算78試合に出場。31得点をマークして来た。そして今夏にも、貴重な典型的なセンターフォワードとして参加を果たしており、唯一勝利をおさめたスウェーデン戦では後半から出場、アシストをマークしている。

 これまで2008年からユーロ、そしてワールドカップでも全てに参加して来たゴメス自身にとっては、もっとも大きな成功として振り返られるのは10年前のユーロでの準優勝ということになるだろう。ただしまだ代表復帰にはわずかながら可能性を残す発言も行なっており、「唯一ありえるとするならば、2年後のユーロに向けて監督がどうしても必要だと判断し、そして僕自身も助けになれるという状態に自信がもてた場合には、そのときには喜んでサポートしたいと思う」と綴った。


 そしてその後にゴメスは、ワールドカップ終了から一定の期間をあけて発表した理由について説明。すでに大会がはじまるずっと前から、「これからのドイツ代表は、33才の肩にかかるものではない」との考えから、後輩たちに道を譲ることを決断。

 しかしワールドカップ敗退後の騒動で、「普段は関心さえないような人々でさえ、意見を言うような状況だった」と振り返り、「そこでは扇動が生まれ、そこから激しさが増していた」とコメント。状況の沈静化をまっていたことを明かしており、「大会後に苦言を呈していた人たちの、その一人のように思われたくはなかった」と述べている。