金メダルを獲得したアリーナ・ザギトワ【写真:Getty Images】

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15歳ザギトワはフィギュアスケート史上2番目の年少女王に 韓国紙も続々称賛

 平昌五輪は23日、フィギュアスケートの女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)1位の15歳アリーナ・ザギトワ(OAR)が世界歴代2位の合計239.57点で金メダルを獲得した。SP2位の世界女王エフゲニア・メドベージェワ(OAR)は合計238.26点で銀メダル。わずか1.31点差でのワンツーフィニッシュ。世界歴代2、3位となるハイレベル決着を、間近で目撃した韓国メディアも続々とたたえた。

 韓国の経済紙「アジア経済」は「“15歳のフィギュアの彗星”ザキトワ、ロシア初の金…チェ・ダビン7位」と見出しをつけて速報した。

 記事では「満15歳9ヶ月、ロシアのフィギュアスケート女子シングル史上で冬季オリンピック最年少の優勝者が誕生した。ロシア出身のオリンピック選手(OAR)のアリーナ・ザギトワである。平昌で祖国に最初の金メダルを贈り、銀盤の上で自分の時代を切り開いた」とOARの金メダル1号となったザギトワをたたえ、また15歳9か月4日での金メダルが歴代2番目の年少記録だと紹介。1998年長野大会で満15歳8ヶ月10日で女子シングルを制覇したタラ・リピンスキー(米国)に次ぐ記録だと伝えた。

「東亜日報デジタル」はザギトワと、メドベージェワのフリーの得点が同じだったことを紹介。そして、「これでザギトワは自身のシニアデビューシーズンである2017-2018シーズンでのグランプリファイナル、欧州選手権に続いて平昌オリンピックまで席巻してフィギュアスケート女子シングル最強者に名を挙げた」と15歳の新女王誕生を報じている。

“ヨナキッズ”チェ・ダビンがキム・ヨナさん以来の7位入賞

 スポーツ紙「スポーツ韓国」は「チェ・ダビン、オリンピック7位でキム・ヨナ以降最高成績…ザギトワ、メドベージェワを下し金メダル」と見出しをつけて、韓国の18歳で“ヨナキッズ”の異名で知られる、チェ・ダビンの7位入賞をたたえた。

 同紙は「チェ・ダビンが初めてのオリンピックで7位。一緒に出場したキム・ハヌルも13位だった」と、15歳の新星・キム・ハヌルについても言及。そして「女王はロシアから来たアリーナ・ザギトワが勝ち取った。15歳のザギトワのオリンピック最初のメダルでありOARの最初の金メダルだった」と伝えている。

 バンクーバー五輪金メダリストのキム・ヨナさんの観戦が伝えられるなど、韓国でもフィギュアスケートへの関心は高いようだ。