韓国の関税庁が17日に発表した貿易統計で、昨年の韓国におけるキムチの貿易赤字が4728万米ドル(約52億3000万円)に達し、2000年に統計を取り始めて以来の最高額になった。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディア・今日頭条は17日、韓国でキムチの貿易赤字が過去最高になったことがわかり、韓国メディアから「キムチ宗主国の地位が危うい」との声が出たことを伝えた。

 記事は、韓国の関税庁が17日に発表した貿易統計で、昨年の韓国におけるキムチの貿易赤字が4728万米ドル(約52億3000万円)に達し、前年よりも11%赤字額が増え、2000年に統計を取り始めて以来の最高額になったと紹介。金額とともに輸出入量の差も過去最大となり、輸入が27万5600トンと輸出量の10倍に達したとしている。また、輸入キムチのうち実に99%が中国産だったと伝えた。

 韓国メディア・亜洲経済によれば、00年時点で韓国のキムチ貿易は7864万5000ドル(約87億円)の黒字だったという。しかし、低廉な中国産キムチが大量に韓国に入ったことで貿易黒字は縮小し、06年にはついに逆転、09年に一旦輸入が縮小したものの、それ以後は輸入が拡大し続けているとのことだ。韓国農水産流通公社は最新の報告で、韓国の飲食店では一般的に中国産の輸入キムチが利用されており、輸入量の増加につながっているとした。また、キムチの輸出価格が1キロあたり3.36ドル(約370円)なのに対して、輸入価格は1キロあたりわずか0.5ドル(約55円)だと紹介している。

 記事は、「日本は韓国キムチ最大の輸出対象国だ。円安や日本国内経済の疲弊、人口減などの影響により、日本におけるキムチ消費量が減少しており、韓国のキムチ輸出の低迷が続く主な原因となっている」との分析が出ていることを伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)