幸栄です。パン教室「toiro(トイロ)」を主宰しています。初めてパンを焼いたのは、長女の出産から1か月後のこと。あの日から試行錯誤を重ね、今は卵とバターを使わないパンのレシピをつくっています。パンを焼きながら、2人の娘の母としても、楽しみや大変さをたくさん感じる日々。毎日のなかで見つける、ささやかな幸せや楽しみをつづっていこうと思います。

おせちの残りの黒豆を、洋風アレンジで楽しんで

お正月が過ぎたのに、まだまだ体がお休みモードから抜けきれていません。そして冷蔵庫の中には、まだおせちが残っていて。
とくに黒豆は毎年長く残っているような気がしますが、黒豆は洋風アレンジにもぴったりなので、こんな風に手を加えて、朝食などでいただいてみてはいかがでしょうか。


食べきれるくらいのクリームチーズを常温に戻してゴムベラでやわらかくなるまで練り、そこに汁気をきった黒豆を入れて混ぜたらできあがり。
分量はお好みで調整してください。たとえば、黒豆は少しでいいな、という方は、半分に切った黒豆を少なめに入れたり。たっぷりごろごろとしたのがいいな、という方は、文字通りたっぷりと混ぜ込んでみて。
私はたくさん黒豆を入れて、それをトーストの上にのせていただきます。クリームチーズのまろやかさと、ほんのり甘い黒豆がとってもよく合います。


こちらは、ある日の朝ごはんのホットケーキ。黒豆+クリームチーズを真ん中にぽってりとのせたら、メープルシロップをたっぷりかけていただきます。
はちみつや黒蜜でも合うと思いますし、おやつの時間にもぴったりですよね。

お好みでグラニュー糖をまぶしていただいてもおいしいですし、クルミなどナッツ類をプラスしても食感が楽しくて、新しいおいしさです。
じつはこれ、パンやホットケーキにのせないで、そのままいただいてもおいしいのですよ。ぜひ、ちょっとひと口食べてみてください。

さあ、早めに残りのおせちも食べきって、お休みモードから抜け出そうっと。

【幸栄(ゆきえ)】
1979年広島県生まれ。「はな」と「ひな」2人の娘をもつ。モデルとして活躍したのち、長女の出産を機にパンづくりに出合う。ベッカライダブルハウスにて、製造補助をしながらパンについて学び、2010年から卵とバターを使わないパン教室、「toiro」を始める。新著に『日々たんたんとパン』(光文社刊)のほか、『「ちょっとのイースト」で作る ベーグルとピザの本 (生活シリーズ)』(主婦と生活社刊)、『パウンド型で焼けるおいしい食パン』(家の光協会刊)、『あかちゃん、こども、おとなのパン―はじめてのパンづくり』(アノニマスタジオ刊)などがある。