映画『GODZILLA 怪獣惑星』は公開中
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 先日、映画『シン・ゴジラ』が地上波初放送されて大いに盛り上がったが、その熱が冷めやらぬ17日にアニメーション映画『GODZILLA 怪獣惑星』が公開。『シンゴジ』のテレビ公開フィーバーもあり、普段あまりアニメを観ない人もゴジラ史上初の長編アニメ映画である本作が気になっているのでは? そこで、作品の基本情報をネタバレなしで紹介していきたい。

舞台は2万年後の地球!?

 『シンゴジ』は“現代の日本”にゴジラが現れたら? という状況が描かれたが、本作はまったく異なるシチュエーションで物語が展開する。20世紀最後の夏、地球には巨大生物・怪獣が出現。その怪獣をも駆逐するのがゴジラという究極の存在だった。半世紀もの怪獣との戦争の末、敗走を重ねた人類は地球からの脱出を計画。2048年に移民船で地球を立ち、20年かけて目的地にたどり着いたが、そこは予測に反し人類が生存できない環境だった。結果、帰還することになった人類だったが、地球は2万年が経過し、ゴジラを生態系の頂点とした未知の世界となり果てていた。

地球人だけじゃない!登場キャラクター

 政治家たちによる会議が『シンゴジ』では印象的なシーンの一つだったが、本作でも統治機構である中央委員会というものが存在する。ただし、そこには地球出身の人間だけでなく、異星人・エクシフ、ビルサルドといった種族も所属。また、主人公は日本人のハルオだが、地球人もさまざまな国の出身者が登場する。立場や思想の違い、権力の上下、対ゴジラ戦術への意見などを通して見える人間模様も見どころだ。ストーリーは、ゴジラの襲撃により両親を亡くし、ゴジラに対して強い憎悪を抱く青年・ハルオを中心に描かれる。2万年が経った地球に君臨するゴジラを前にハルオは……?

これがアニメ版ゴジラ!

 アニメーションで描かれる本作のゴジラは、植物を起源とし、強い電磁気を発生させる金属に極めて酷似した生体組織を持つ。たくましいフォルムと強固な皮膚の質感が、人類には適わない強さを感じさせる。この劇場版は3部作として製作され、『怪獣惑星』はその第1章。第2章は『GODZILLA 決戦機動増殖都市』のタイトルで2018年5月に公開。すでにお披露目されているティザービジュアルには巨大な機械のようなものが描かれており、映画公式サイトに公開されている映画前史で言及されていた、人類が開発していた対ゴジラ決戦兵器“メカゴジラ”に通じるものなのか? という期待も高まっている。

アニメ界の本気…キャスト&スタッフがすごい

 本作の監督は『名探偵コナン』シリーズの静野孔文と『亜人』シリーズの瀬下寛之が務め、ストーリー原案と脚本は『魔法少女まどか☆マギカ』シリーズの虚淵玄が手がけた。そして、声優には主役級キャストがずらり。ハルオを演じる宮野真守のほか、櫻井孝宏、花澤香菜、杉田智和、梶裕貴、諏訪部順一、小野大輔、三宅健太、堀内賢雄、中井和哉、山路和弘が名を連ねる。アニメーション制作は「シドニアの騎士」などのポリゴン・ピクチュアズだ。(編集部・小山美咲)