「11年目と考えず1年目」Hilcrhymeが語る結成10周年への意気込み【インタビュー】
MC TOCとDJ KATSUによるラップユニット、Hilcrhyme。現状のスタイルに甘んじることなく新たなジャンルにも挑戦するなど、意欲的に活動している2人に、E-TALENTBANKがインタビューを敢行。2か月連続リリースの新曲や、結成10周年を迎えた今の気持ちなど、様々なことに答えてもらいました。
【写真】Hilcrhyme初の日本武道館公演でHIKAKINと共演
連続リリースの2曲はHilcrhymeの新境地と得意なラップバラード
ー今回2か月連続のシングルリリースとのことですが、それぞれどんな楽曲か教えていただけますでしょうか。
TOC：「恋の炎」はダンスホール・レゲエがメインのダンス・チューンで、Hilcrhymeの新境地と言えるような曲になったと思います。歌詞はかなり大人向けなものになってます。恋愛だけでなく性的な描写が多かったりして、今まであまり書いたことなかったタイプの曲なので楽しく書けました。「涙の種、幸せの花」は、Hilcrhymeの得意とするラップのバラードとなっています。弦楽器がメインのメロディアスな曲調ですが、ビートはかなりドッシリしていて自分たちらしい作品になったと思います。歌詞のテーマは「居場所」。孤独を埋める存在に僕がなろう、という想いを込めながら、サビの直しをとても多く行いました。
DJ KATSU：「恋の炎」は、カップリングに映画「春夏秋冬物語」主題歌の「アフターストーリー」と、サンリオピューロランドのタイアップ・ソング「Magic Time」を収録していて、今年のHilcrhymeの活動を凝縮したような濃い内容のシングルになってます。そして「涙の種、幸せの花」は、ドラマ「さくらの親子丼」の主題歌として書き下ろした曲なので、ドラマを観ながら聴いてもらうとより一層楽しんでいただけると思います。
ーまた「恋の炎」は、“Hilcrhymeの新境地”と言われているセクシーな楽曲ですが、新しくダンスチューンに挑戦された理由はどういったものでしょうか。
TOC：過去に作ったオケのストックを聴き直していたときにコレがピンときて、サビの歌詞とリズムがサッと浮かんだので一気に曲として仕上げました。そういう時って良いものが出来ることが多いので、2番サビくらいまでバーッと書いたところスタッフの評判も良かったし、ライブで会場全体が一体となるようなダンス・チューンをシングルとして出たら面白いんじゃないかと思ったので。結果、ライブのキラーチューンの一つとなりました。
DJ KATSU：このトラックは、かなり前からストックしていたオケを今回TOCがチョイスしてプリプロを作って来たので、その歌詞に合わせて情熱的にアレンジしました。最近のクラブシーンでは世界的にトロピカルが流行っていますが、2000年代初頭にブレイクしていたレゲエのリディムの要素も取り入れ、Hicrhymeオリジナルなダンス・チューンに仕上げています。
ー11月22日発売の「涙の種、幸せの花」は、「恋の炎」と打って変わってピュアなバラードですね。ドラマの主題歌として書き下ろすにあたって何か意識した点があればお聞かせください。
TOC：ドラマ主題歌を書き下ろすという事でドラマの世界観に沿って作りました。台本を読んで制作したんですが、内容の濃いドラマだからこそ色んな切り口があったのでテーマの選択に悩みましたが、最終的には「居場所」をテーマとしました。ドラマで描かれている通り、家族や会社、学校にいても居場所が無いと感じる人が沢山いると思います。老若男女、誰でも孤独というものを常に感じるし、孤独が怖いんだと思う。それを包み込むような曲を創りたかったんです。この曲を世に出せたこと、そして作るきっかけを頂いたドラマ制作の方々にとても感謝しています。
DJ KATSU：現代社会からはみ出してしまいそうな行き場のない人たちを描いた社会派人情ドラマなので、主題歌はその人たちをエンディングで優しく包み込むような曲をイメージして作りました。
ー「涙の種、幸せの花」のMVには、ドラマ「さくらの親子丼」に出演されている女優の吉本実憂さんが出演されていますね。涙を見せるシーンや、MV終わりの表情が印象的ですが、完成したMVの感想をお聞かせいただけますか。
TOC：一人の女性とHilcrhymeという構図は僕たちのMVの中で多いし、その中には色んなタイプのMVがあるんですが、今回は吉本さんの演技力によって良さがグッと増した作品だと思います。現場で少しお話をしたんですが、何度も曲を聴いて歌詞をマルっと覚えてきてくれて、曲の世界観に深く入り込んでくれたそうです。とても良いMVになったと思っています。撮影現場も、華があってスタッフも楽しそうでした。
DJ KATSU：ドラマの撮影と同時期に作ったMVなので、「さくらの親子丼」の役の二宮あざみとして、同じ衣装、同じヘアスタイルで挑んでくれました。厳しい社会を必死に生き抜こうとする姿が、ドラマとリンクする仕上がりになってます。
結成11年目は「一発なんて狙わず一歩一歩」
ー昨年結成10周年を迎え、11年目となる今年を第2章と表現されていますが、活動に関して第2章を意識している点や挑戦したいことがあれば教えていただけますか？
TOC：まずは10年支えてくれたファンの皆さんにお礼を言いたいです。ありがとうございます。本当に紆余曲折あった10年でしたが、その全て受け入れて僕らは11年目に進もうと思います。相方のKATSUと、“11年目と考えず1年目と考えよう”と話しました。初心に戻って、今まで経験してきた事や学んだことを作品に反映させていこうと思ってます。まずは一つ一つの事をしっかりとやる。一発なんて狙わず一歩一歩、それが大事だと思ってます。
ー今年は朱鷺メッセ公演や、楽曲が映画『春夏秋冬物語』になるなどありましたが、アニバーサリーイヤーである2017年はどんな年でしたか？
TOC：朱鷺メッセ公演に始まり、映画やドラマ主題歌、ファンクラブ体制の変化、アイウェアブランドのプロデュース、新しいフェスへの出演など、 色んなことがありました。最近のリリースラッシュも含めて充実した年になりましたね。 まだ年末のファンクラブツアーが残ってるので そこをしっかりとやりたいですね！来年に向けての起爆剤を沢山仕込んでいるので、楽しみにしていてほしいです。
DJ KATSU：今まで積み重ねてきたものは大事にしつつも、新人のようなフレッシュな気持ちでやっていきたいです。
ー11月から始まるファンクラブツアーに関して意気込みを聞かせてください。
TOC：こういう風に四都市跨いでファンクラブツアーを行うのが初めてなので、どういう感じになるのかまだわからないですが、ファンクラブならではの企画を盛り込んでいきます。ライブでは普段やってないような曲も披露しようと思っているし、トークパートではミュージシャンならではお話も用意しています。今年ファンクラブ体制が変わり、会報やファンクラブツアーなど、今までにないサービスが増えたと思います。これからも皆さんに楽しんでいただけるよう頑張ります。ファンクラブツアーで各地のファンの皆さんに会えるのを楽しみにしています。
DJ KATSU：ファンクラブツアーという事で、普段のツアーにはないディープなトークパートもあるのでぜひご期待下さいー！
ー最後にファンの方々へ一言お願いします。
TOC：いつもHilcrhymeを応援してくれてありがとうございます。今年は大規模な全国ツアーを行えなかったので、ファンの皆さんにはかなり寂しい思いをさせているかと思いますが、今は次のツアーを楽しんでいただくための布石でもあります。 早くツアーで会いたいね。その時は新しいHilcrhymeを存分に楽しんでいってください。
DJ KATSU：これからも末長くよろしくお願いします。
【CD情報】22nd SINGLE「涙の種、幸せの花」東海テレビ・フジテレビ系全国ネットオトナの土ドラ「さくらの親子丼」主題歌テレビ東京系「流派-R since2001（毎週金曜日 26時30分〜27時00分）」エンディング・レコメンド楽曲2017年11月22日(水)発売
収録曲M1涙の種、幸せの花M2涙の種、幸せの花［Violin&Piano Ver.］M3恋の炎 ［TeddyLoid Remix］M4涙の種、幸せの花 -Original Instrumental-M5涙の種、幸せの花 ［Violin&Piano Ver.］-Original Instrumental-M6恋の炎 ［TeddyLoid Remix］ Original Instrumental-【初回限定盤（CD＋DVD）】UPCH-7370 ￥1,700＋税【通常盤（CDのみ）】UPCH-5930 ￥1,100＋税
【本情報】初のアーティストブックHilcrhyme OFFICIAL YEARBOOK 2017-2018「H」同時発売！定価： 4,500円 税抜き UEZZ-1582発売日：2017年10月18日(水)判型：カラー/B5 100ページ販売：UNIVERSAL MUSIC STORE限定発売（オンライン）http://store.universal-music.co.jp/artist/hilcrhyme/
【ライブ情報】Hilcrhyme Official FC 4Seasons“桃源郷”Tour 2017〈TALK&LIVE〉2017年11月28日（火）名古屋・ElectricLadyLand2017年11月29日（水）大阪・BIG CAT2017年12月5日（火） 新潟・LOTS2017年12月7日（木） 東京・新宿ReNY開場 18:15/開演 19:00 全席スタンディング 会員 3900円（税込）ドリンク代別途
