韓国最高裁は23日、1981年に「北朝鮮スパイ」として韓国軍に連行された在日韓国人の男性の再審で、ソウル高裁の無罪判決を支持して検察の上告を棄却した。これにより男性の無罪が確定した。共同通信が報じた。

 男性は韓国軍に連行された後、国家保安法違反罪などで無期懲役刑が確定し、1996年まで服役した。韓国最高裁は、嫌疑全体がでっち上げられたとした高裁判決を追認。男性は判決後「これからはこのような悲しい事件があってはならず、意義ある判決だと思う」と述べた。

在日男性が再審で無罪確定、韓国 スパイ事件を捏造(共同通信)