2018年W杯の欧州予選、あと1試合!各組の「現状」まとめ
佳境を迎える2018年ワールドカップに向けた予選。
最も多くの出場国数が割り当てられているヨーロッパでは、10日(火)に行われるグループAとBの最終節をもって全270試合が終了する。
⚽️ RESULTS ⚽️
🇮🇸 Iceland & 🇷🇸 Serbia qualify! 🙌
🇭🇷 Croatia & 🇮🇪 Ireland secure play-off spots! 💪
EQ highlights: https://t.co/stM4juQNGh pic.twitter.com/1a3P9QF5uv
— European Qualifiers (@EuroQualifiers) 2017年10月9日
そこで今回は、クライマックスを迎えているヨーロッパ予選の「現状」をまとめてみよう。
1. 本戦出場が決定しているチームは?
2018年大会、ヨーロッパに与えられた出場枠は「13+1」。
各組を首位で通過した9チーム+各組の2位に入ったチームのうち成績上位8チームによるプレーオフを制した4チーム=13チームと、開催国であるロシアという内訳だ。
現時点で本戦出場を決めている国は以下の通りだ。
・ロシア(開催国)
・未定(グループA 1位)
・未定(グループB 1位)
・ドイツ(グループC 1位)
・セルビア(グループD 1位)
・ポーランド(グループE 1位)
・イングランド(グループF 1位)
・スペイン(グループG 1位)
・ベルギー(グループH 1位)
・アイスランド(グループI 1位)
ロシアを除くと9月の時点で出場を決めたのはベルギーのみで、その他の国はこの10月のうちに1位を確定させた。
各組の10月の予選を見ていくと、ディフェンディングチャンピオンであるドイツは10戦10勝で盤石の勝ち上がり。
グループEでは9月終了時点でモンテネグロが2位につけていたが、この10月にデンマーク、ポーランドにそれぞれ敗れ、最後の最後で初出場の夢が潰えた。
混戦のグループFではスコットランドがプレーオフ出場濃厚であったが、最終戦となったスロベニア戦を2-2と引き分け、2位の座をスロバキアに譲る形で敗退に。
混戦となったグループIでは成長著しいアイスランドが連勝フィニッシュで初出場を決め、出場が懸念されていたクロアチアも最終戦でウクライナを下し、なんとか2位に入った。
🇮🇸 Group I winners Iceland: the 1st country with a population under 1 million to reach a @FIFAWorldCup! 👏👏👏 pic.twitter.com/oKOSHVbP9b
— European Qualifiers (@EuroQualifiers) 2017年10月9日
2. 残りの試合は?
残り1試合となった各組の状況を見ていこう。
グループAの順位表は以下の通り。
#WCQ | Group A (EUROPE)
Next round on 10 Oct:
🇱🇺Luxembourg🆚Bulgaria🇧🇬
🇫🇷France🆚Belarus🇧🇾
🇳🇱Netherlands🆚Sweden🇸🇪 pic.twitter.com/pduYTtRRaB
— #WCQ ⚽️🏆 (@FIFAWorldCup) 2017年10月7日
最終節を残しブルガリア、ベラルーシ、ルクセンブルクの敗退が決定。
1位フランス、2位スウェーデン、3位オランダに突破の可能性が残されており、フランスは最終戦に勝利すれば自力での本戦出場が決まる。
逆に、絶体絶命の状況に追いやられているのがオランダだ。オランダは2位スウェーデンと勝点「3」差で、最終節で直接対決を控えている。
仮にこのスウェーデン戦に勝利すると勝点はともに「19」に。しかし、勝点で並んだ場合は得失点差が比較対象となるため、オランダが逆転で2位になるには7点差での勝利が必要に…。
最終節ではフランスがホームでベラルーシと、ルクセンブルクがホームでブルガリアと、そしてオランダがホームでスウェーデンと対戦する。
グループBの順位表はこのようになっている。
#WCQ | Group B (EUROPE)
Next round on 10 Oct:
🇱🇻Latvia🆚Andorra🇦🇩
🇭🇺Hungary🆚Faroe Islands🇫🇴
🇵🇹Portugal🆚Switzerland🇨🇭 pic.twitter.com/CDlSL8L3x2
— #WCQ ⚽️🏆 (@FIFAWorldCup) 2017年10月7日
こちらは単純明快。ハンガリー、フェロー諸島、ラトビア、アンドラがすでに敗退しており、1位スイスと2位ポルトガルがストレートでの本戦出場権を争う。
また両チームは最終節での直接対決を控えており、その結果次第で順位が決まるという状況。勝った方が首位通過を決め、引き分けた場合はスイスが1位を守る。
最終節ではハンガリーがホームでフェロー諸島と、ラトビアがホームでラトビアと、そしてポルトガルがホームでスイスと対戦する。
さらに、グループHの順位表はこちら。
#WCQ | Group H (EUROPE)
Next round on 10 Oct:
🇪🇪Estonia🆚Bosnia and Herzegovina🇧🇦
🇬🇷Greece🆚Gibraltar🇬🇮
🇧🇪Belgium🆚Cyprus🇨🇾 pic.twitter.com/VSvp3iR0Gf
— #WCQ ⚽️🏆 (@FIFAWorldCup) 2017年10月7日
9月の時点でベルギーの1位通過が決定。
ボスニア・ヘルツェゴビナにも2位進出の可能性が残されているが、仮に順位が逆転し2位に浮上してもすでにプレーオフに進めないことが判明している。
最終節ではベルギーがホームでキプロスと、エストニアがホームでボスニア・ヘルツェゴビナと、そしてギリシャがホームでジブラルタルと対戦する。
3. プレーオフ進出が決定しているチームは?
各グループの2位チームは以下の通り。
・フランス or スウェーデン or オランダ(グループA 2位)
・スイス or ポルトガル(グループB 2位)←プレーオフ進出が確定
・北アイルランド(グループC 2位)←プレーオフ進出が確定
・アイルランド(グループD 2位)←プレーオフ進出が確定
・デンマーク(グループE 2位)←プレーオフ進出が確定
・スロバキア(グループF 2位)
・イタリア(グループG 2位)←プレーオフ進出が確定
・ギリシャ(グループH 2位)
・クロアチア(グループI 2位)←プレーオフ進出が確定
上述したように、今回のワールドカップ予選では各組の2位に入った9チームのうち、最下位との対戦を除いた成績の上位8チームがプレーオフに進出する。
つまり、2位に入っても成績が最も良くなかった1チームはここで敗退となる。
グループAとBが終了していないため不確定要素があるが、すでに北アイルランド、アイルランド、デンマーク、イタリア、クロアチアのプレーオフ進出が決定。
グループAでフランスが2位になった場合、あるいはグループBでスイスとポルトガルのどちらが2位になった場合も、プレーオフへの出場が決定している。
つまり、現時点で2位に入っていながらプレーオフ進出が決まっていないのはギリシャとスロバキアのみ。現時点で最下位につけるスロバキアがプレーオフに進むには、グループHの最終節でボスニア・ヘルツェゴビナが2位に浮上する必要がある。