土砂流入による列車脱線が発生し、盛岡と宮古のあいだで行き来ができなくなっていたJR東日本の山田線。約2年ぶりに同区間の直通列車が走り出します。

土砂流入で列車が脱線

 JR東日本盛岡支社は2017年9月22日(金)、山田線の盛岡〜宮古間について11月5日(日)に運転を再開すると発表しました。


土砂に乗りあげたキハ110系ディーゼルカー(画像:JR東日本盛岡支社)。

 山田線では2015年12月11日、岩手県宮古市内の松草〜平津戸間において、線路への土砂流入による列車脱線が発生。盛岡市の上米内駅と宮古市の川内駅とのあいだ51.6kmの区間が不通になっていました。

 運転再開までは10月中旬に斜面安定工が終了し、下旬に軌道、信号、通信設備工事終了、11月4日(土)まで試運転、というスケジュールです。

 11月5日(日)以降、盛岡〜宮古間を直通する列車は1日4往復が運転されます。

 山田線は、岩手県内陸部の盛岡駅と、沿海部の釜石駅を結ぶ157.5kmの路線。そのうち宮古〜釜石間は東日本大震災により現在も不通で、2018年度に第三セクター鉄道である三陸鉄道の路線として運行を再開する予定です。

【写真】安定工事で大きく変わった斜面


2017年9月20日に撮影された下部斜面安定工の全景(画像:JR東日本盛岡支社)。