宇佐美、新天地デビュー弾 勝利貢献の一撃を独紙も絶賛「日本人ファンを幸せにした」

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後半39分に右足アウトサイドで同点弾「なんというデビュー戦だ!」

 今季ドイツ1部アウクスブルクから同2部フォルトゥナ・デュッセルドルフへと期限付き移籍した日本代表FW宇佐美貴史は、現地時間10日に行われたウニオン・ベルリン戦に途中出場し、チームの窮地を救う同点ゴールを決めた。

 加入早々の一撃について、ドイツ紙「エクスプレス」が絶賛している。

 宇佐美は後半29分に登場すると、その1分後に投入されたウニオン・ベルリンの元日本代表DF内田篤人とともに必死のプレーを見せた。それが功を奏したのは1点ビハインドで迎えた同39分。左サイドのロングスローから空中戦が発生すると、ファーサイドにいた宇佐美がタイミングよく走り込んで右足アウトサイドで巧みに叩き込み、2-2の同点に追いついた。

 デュッセルドルフは宇佐美の同点弾で勢いに乗り、試合終了間際に勝ち越して3-2と勝利を手にした。この劇的な勝利の立役者として、同紙は「なんというデビュー戦だ! 幸運なウサミが日本人ファンを幸せにした」とのタイトルで宇佐美の特集を組んでいる。

「自分の時間帯が来ていると感じた」

 記事では、宇佐美と内田がベンチ入りしたことによって日本人がスタジアムに多く駆けつけたことを記している。「彼らファンは長い時間待たなければならなかったが、“ご褒美”が上回った」と、宇佐美のファインゴールに喜んだことを描写している。

 また宇佐美自身もファンの熱狂的な応援を受けたことに満足しているとし、「スコアが1-2の時、僕は自分の時間帯が来ていると感じていた」とチームの期待に応えるためプレーしていたと振り返っている。アウクスブルクでは出番が限られるなど逆境続きだったが、巻き返しを図るデュッセルドルフでのデビュー戦は最高のものとなった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images