石橋を叩いて渡るという言葉があるように、物事を進めるのに慎重な姿勢を持つ日本人にとって、中国のスピード感はしばしば驚異的に映る。それは、建物を作るスピードにも言えることだが、インドではこのほど10階建てのビルをわずか2日で作ってしまったという。中国メディア・今日頭条が18日報じた。(イメージ写真提供:123RF)

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 石橋を叩いて渡るという言葉があるように、物事を進めるのに慎重な姿勢を持つ日本人にとって、中国のスピード感はしばしば驚異的に映る。それは、建物を作るスピードにも言えることだが、インドではこのほど10階建てのビルをわずか2日で作ってしまったという。中国メディア・今日頭条が18日報じた。

 記事は「通常のレンガ構造の建築とは異なり、たった2日間で作られたこの建物は主に鉄鋼の骨組を組み合わせたものだ。地上で組み立てた骨組をクレーンで吊り上げ、積み上げていく手法で、いわば通販で購入した家具を自分で組み立てるような感覚だ。もちろんこの建設作業には非常にしっかりとしたチームワークと工程が必要である」と説明した。

 そして、この「奇跡のビル」を建設した会社の幹部が「世界で最も高速に建てられたビルが今日誕生した。完全にわがインドの手によって作られたものであり、われわれがアジア一ひいては世界一であることを十分示すものだ」と興奮気味に宣言したと伝えている。

 記事によれば、この10階建てビルは600年は使用することができるという触れ込みのようである。しかし600年とは大きく出たな、という印象を抱かざるを得ない。一方で「インド国民よ、喜ぶのはまだ早い。このような鉄鋼構造の建物には多くのリスクが存在する。その安全性、快適性を確かめる必要がある。そして、この工事はまだメイン構造の組み立てしか完了しておらず、防水、耐震、水道や電力、内装工事はまだ終わっていない。居住できるようになるまでにはまだまだ多くの時間を必要とする」と指摘する専門家もいるとのことだ。

 中国のネットユーザーからは「組み立てるのに2日というだけで、骨組を作るのに何年もかかったんじゃないのか」、「これから中身を作るらしいが、いったいどれだけ時間がかかることか」、「こういう愚かな自信、好きだわ」など、冷ややかな感想が寄せられている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)