14年ぶりにエバートン復帰のルーニーが、開幕戦でいきなり決勝ゴールを挙げた。(C)REUTERS/AFLO

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 今夏、マンチェスター・Uから古巣エバートンに14シーズンぶりの復帰を果たしたイングランド代表FWのウェイン・ルーニーが、プレミアリーグ開幕戦でいきなり決勝ゴールを決めた。
 
 8月12日のストークとのホームゲームで、背番号10をまとったルーニーはセカンドトップで先発出場。序盤はなかなか攻撃の形を作れなかったが、前半終了間際に大仕事をやってのける。後方から下がってボールを受けて起点を作り、ボールが右サイドに展開されると、自身はペナルティーエリア内に走り込む。
 
 そして、フリーの状態でドミニク・キャルバートール=ウィンのクロスをヘディングで合わせる。GKの動きの逆を突いたボールは、見事にゴールネットを揺らした。ゴール裏のサポーターの前で、歓喜の雄叫びを上げた。
 
 ルーニーはその後も、最前線と2列目で幅広くボールを受けてリズムを作る攻撃のフリーマンとして機能。エバートンを1-0で開幕戦勝利に導いた。試合後にはこう語っている。
 
「このクラブのためにもう一度プレーすることは、私にとって大きな喜びだ。グディソン・パークのプレミア復帰戦で決勝ゴールを決められるなんて、これ以上ない最高のものさ」
 
 マンチェスター・Uでボビー・チャールトンが保持していたクラブ歴代最多ゴールを更新するレジェンドになるも、近年の衰えの影響で今夏はお払い箱に近い形で放出されたルーニー。その鬱憤を晴らすかのような見事なパフォーマンスで、子供の頃から愛するエバートンで復活の狼煙を上げた。
 
 トップ6の牙城を崩してチャンピオンズ・リーグ出場権獲得、そしてヨーロッパリーグ優勝を目指すエバートンにとって、31歳のルーニーのクオリティーと経験はやはり貴重なものとなりそうだ。