松山英樹【写真:Getty Images】

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ブリヂストン招待、大会タイ「61」で逆転V「自分がプレーした中で最高のラウンド」

 海外男子ゴルフの世界選手権シリーズ・ブリヂストン招待(米オハイオ・ファイアストーンCC、パー70)最終日は6日(日本時間7日)、2打差の4位から出た松山英樹(レクサス)が大会レコードタイとなる「61」をマーク。圧倒的なパフォーマンスを見せ、通算16アンダーで優勝を飾った。最終日に見せた「ヒデキ・チャージ」に、英衛星放送局「スカイ・スポーツ」も称賛を送っている。

 松山が神がかり的プレーで実力者ぞろいの大会を制した。

 2番パー5でグリーン奥から圧巻のチップインでイーグルを奪うと、3番、6番、9番とバーディー。アウトに入ってもボギーを叩くことなく、16番から3連続バーディーで締めくくり。1イーグル、7バーディー、ノーボギーと抜群の安定感で、2位ザック・ジョンソン(米国)に5打差をつける快勝劇を飾った。

 5位にロリー・マキロイ(英国)、13位にアダム・スコット(オーストラリア)、ジョーダン・スピース(米国)といった実力者が並ぶなかでの逆転V。これは「スカイ・スポーツ」も大きく報じており、「ヒデキ・マツヤマ、ファイアストーンで61の“火を噴き”、大きな勝利をものにした」とのタイトルで速報した。

 記事では「フロントナインで30という素晴らしいスコアで、ファイアストーンカントリークラブでのトーナメントをコントロールした」と圧巻のプレーを見せた松山の各ホールでのプレーぶりを詳細に振り返りつつ、試合後、通訳を介してコメントした本人の談話も紹介している。

次週の全米プロゴルフ選手権に意欲「もちろん、勝ちたいと思っています」

「今回は自分がプレーした中で最高のラウンドだったかもしれません。これまでここでプレーしてきたのと同様に、今回のファイアストーンも相変わらずとても難しいゴルフコースだった。なので、この結果には興奮しています」

 松山にとって“過去最高”という会心のラウンドだったことを明かしており、25歳の興奮冷めやらない様子が伝わってくる。

 この勝利によって、次週に迫る四大メジャー最終戦の全米プロゴルフ選手権にも期待がかかる。その可能性について触れられた松山は「もちろん、勝ちたいと思っています。ただ、自分は翌朝には練習に戻って、何かいいことが起こることを願っています」とも話したという。

 勝って兜の御を締めた若き日本ゴルフ界のエース。海外メディアからも注目を浴びる「ヒデキ・マツヤマ」は、勢いに乗って悲願のメジャー制覇を成し遂げられるか。