伊紙がJリーグに異例の注目! 浦和は「ハラキリ状態」、鹿島の敵地全勝には脱帽

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浦和対川崎、G大阪対鹿島のトトカルチョ予想を掲載

 Jリーグの情報が海外メディアで報道される機会は極めて少ない。

 昨季FIFAクラブワールドカップで準優勝に輝いた鹿島アントラーズが世界的な認知度を高めたが、今季はJ1ヴィッセル神戸にガラタサライから加入した元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ、ローマの英雄である元イタリア代表FWフランチェスコ・トッティに獲得オファーを出したJ2東京ヴェルディ、そしてAFCチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦で済州ユナイテッドから暴力行為を受けた浦和レッズが話題になった程度だ。

 一方、潤沢なチャイナマネーで欧州リーグの実力者を次々に獲得した中国クラブは、世界中の移籍市場で話題を振りまき続け、公式戦もイングランドの「スカイ・スポーツ」で中継されるなど注目度を高めている。

 世界に向けて存在感を高めたいJリーグだが、イタリアスポーツ紙が異例とも言える、Jリーグ2試合のトトカルチョ予想を行っている。

「コリエレ・デロ・スポルト」紙は、5日の浦和レッズ対川崎フロンターレ、ガンバ大阪対鹿島アントラーズの2試合のプレビューを掲載している。

 昨季年間最多勝ち点を積み上げながら年間王者を鹿島に奪われた浦和は、リーグ戦3連敗の後、前節でサンフレッチェ広島に劇的な4-3勝利を挙げた。そんなレッズの現状について、同紙では厳しい分析がされている。

「日本では0-0の試合が本当に少ない」と指摘

「浦和はハラキリ状態だ。切腹が最近のトレンドになっている。3試合連続ノックアウトされた後、ようやく立ち上がった。しかし、戦慄の試合だった。広島で負債を払った浦和は有利だが、川崎はホームで負けていない。ゴールもよく決めている」と、よもやの3連敗を喫した浦和は“切腹状態”と指摘。広島戦でようやく軌道修正に成功したことも評価している。

 一方、記事では鹿島がアウェーで無類の強さを誇ることを紹介。「アウェーで負けなし。7戦7勝しているのには脱帽せずにはいられない」と称賛している。そして、鹿島の勝ちかドローを予想していた。

「日本では0-0の試合が本当に少ない。5試合しかなく、今日の4チームはまったく引き分けの結果がない」と、記事ではJリーグを代表する4チームの特徴を説明。カテナチオと呼ばれる堅守の文化を持つイタリアと日本サッカーの違いを記していた。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images