欧州500hPa天気図・6月20日午前9時(日本時間)

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日本で梅雨が本格化しつつある中、欧州では暑さが勢いを増しています。パリは今日から3日連続35℃以上の猛暑日の可能性があり、スペイン・マドリードは今週後半にMAX40℃以上が続く見通し。亜熱帯高気圧の強まりに伴い暖気が流れ込み、さらによく晴れることが気温上昇の要因です。高層天気図では、北アフリカ方面から高気圧が北へ張り出していることが分かります。

欧州の場合、乾燥しているので朝晩は気温が下がる(←ここが日本の真夏と異なる)とはいえ、フランスなど北へ行くほど冷房と縁遠い建物が多いので大変です。2003年8月猛暑(パリで10日近く連日35℃℃以上・うち4日は38℃超)より小規模ですが、やはり慣れない暑さに辟易すると思われます。

そういう日本も、冒頭で触れましたが、いよいよ梅雨の大雨が本格化します。きょうは九州南部、夜遅くから四国太平洋側で滝のような雨に。あす21日(水)は、東日本の太平洋側にも発達した雨雲がかかりそうです。

(気象予報士・高橋 和也)