ユヴェントスのマッシミリアーノ・アッレグリ監督が14日、イタリア『スカイ・スポーツ』のインタビューで、チャンピオンズリーグ(CL)決勝で敗れた際に退任を考えたと明かした。

2014年夏に就任したアッレグリ監督は、1年目ながら国内2冠に加えてCLでファイナルに進出。だが、ルイス・エンリケ監督率いるバルセロナに敗れて涙をのんだ。

2年目もイタリアでは再び2冠を果たしたアッレグリ監督だが、CLでは決勝トーナメント1回戦でジョゼップ・グアルディオラ監督率いるバイエルン・ミュンヘンに屈した。

そして、ナポリから9000万ユーロ(約110億円)でゴンサロ・イグアインらを獲得するなど、積極的な補強をして迎えた3年目、アッレグリ監督率いるユーヴェは準々決勝でバルセロナを下して雪辱を果たし、3年間で2回目となる決勝への切符を手に入れる。

しかし、21年ぶりに欧州制覇の悲願を達成することはできなかった。カーディフでのレアル・マドリーとの決勝戦、ユーヴェは前半こそ1-1とタイスコアで終えたが、後半に3失点。大会を通じて3失点と鉄壁だった守備が崩壊し、1-4と完敗を喫した。

表彰式で準優勝メダルをすぐに首から外していたアッレグリ監督は、退任を考えていたという。

「カーディフの後、しばらくはやめることを考えていた。自分の中に何があるかを理解しなければいけなかったんだ」


だが、アッレグリ監督はユーヴェで戦い続けることを選んだ。先日、2020年まで契約を延長した指揮官は、新シーズンのCLに向けて意気込んでいる。だが、決して楽観視しているわけではない。

「勝利の3シーズンが終わり、来季はもっと難しい一年になるだろう。クラブとは、プレーを向上させながら前進しようと決めた。主な目標はスクデット。それからコッパ・イタリアとCLだ。ベスト8に入りたい。難しいだろう。イングランドからは5チームが出場するからね。しっかり準備が必要だ」

「(決勝では)前半はよくやったが、後半は支配された。彼らは勝利にふさわしかったよ。3年間で2回も決勝で負けたから、悔しいのは分かる。だが、ポジティブに考える必要もあるんだ。6年連続でリーグを制覇したんだからね。カーディフでの決勝が良かったことまで消すわけじゃない」