日本では中国産の食品よりも、日本産の食品のほうが値段が高いことが一般的だ。日本産の食品のほうが安心できるという消費者は少なくないだろう。一方、食の安全問題が頻発する中国では輸入した食品のほうが消費者から支持されている。お酒もその1つに含まれているようで、日本のウイスキーの消費が中国で増えているようだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本では中国産の食品よりも、日本産の食品のほうが値段が高いことが一般的だ。日本産の食品のほうが安心できるという消費者は少なくないだろう。一方、食の安全問題が頻発する中国では輸入した食品のほうが消費者から支持されている。お酒もその1つに含まれているようで、日本のウイスキーの消費が中国で増えているようだ。中国メディアの捜狐は23日、日本企業のウイスキーの中国における販売量が伸びていると伝えている。

 記事はまず、世界のウイスキー産業全体で見れば、日本のウイスキーは近年頭角を現してきたばかりの「新星だ」と主張する一方、それでも近年の中国では日本のウイスキーが非常に人気があるとし、「日本において5万円で販売されているウイスキーが、中国ではインターネット上で3650人民元(約6万円)で販売されている」ことを紹介した。

 続けて、日本のウイスキーの歴史は欧米に比べれば非常に浅いとし、「日本のウイスキーはこれまで自国で生産され、自国で消費されてきたが、近年だんだんと欧米市場でも評価を高めている」と紹介した。こうした人気に遅れることなく、中国の消費者も日本のウイスキーを受け入れ始めており、北京などでは「日本のウイスキーを楽しむためならお金を惜しまない」という中国人がだんだん増えてきたことも紹介している。

 こうした日本のウイスキー人気は、「北京や上海などの大都市から徐々にその他の都市に広がってきている」のだという。1本5ー6万円もするウイスキーや、バーで2万円も平気で使える最近の中国の経済発展は目を見張るものがあるが、それは一部のお金持ちの話で、一般の中国人の多くは白酒やビールを飲んで日ごろの疲れを発散しているのが現状だ。それでも日本のウイスキーが欧米のみならず、味にうるさい中国人の心を捉えているというのは嬉しいことだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)