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集金スタッフから違法な集金をされたなどとして、都内在住の女性がNHKに対し、支払った10万610円の返還を求めていた訴訟で、東京地裁は12月27日、女性の請求を棄却した。女性は控訴も検討するという。

訴状などによると、女性は昨年、自宅を訪れたNHKの委託業者の男性スタッフから、受信料の支払いを脅迫されたと主張。執拗にチャイムを鳴らされたり、「体調が悪いので帰ってほしい」と言っても、逆に自宅玄関に足を踏み入れられたりしたなどとしていた。

女性、集金スタッフともに録音など、客観的な証拠はなかったが、裁判所は集金スタッフの行為について、女性に対する脅迫を認めることは困難と判断した。

女性は、このスタッフと委託会社を相手に、慰謝料を求める裁判も起こしている。一審は敗訴したが、控訴審で証拠提出するため、NHKの集金トラブルを独自に調査しているという。女性の代理人を務める斎藤悠貴弁護士は「控訴審で慰謝料が認められれば、今回のNHK相手の裁判にも影響が出る可能性が高い」と話している。

(弁護士ドットコムニュース)