マイクロソフト、好調の理由は「Surfaceとクラウド事業」

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マイクロソフトは四半期決算で、タブレット販売とクラウド分野の業績が好調で、47億ドル(約4,900億円)の利益をあげたと発表した。LinkedInの買収も引き続き進めていくという。

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マイクロソフトは、9月末までの四半期(2017年事業年度第1四半期)決算を発表。タブレット「Surface」とクラウドコンピューティング事業が好調で高利益をあげたことを明らかにした。好調な報告を受けて、同社の株価は上昇した。

同社財務報告によると、四半期利益は47億ドル(約4,900億円)。マイクロソフトのクラウドサーヴィス「Office365」の売上は、前年同期と比較して8パーセント増加。タブレットのSurfaceはさらに好調で、売上は38パーセントの伸びを見せた。

Surfaceの売上は9億2,600万ドルに達し、前年同期の6億7,200万ドルと比べて大きく増加した。マイクロソフトの最高経営責任者(CEO)サティア・ナデラは、とりわけ10月19日に値下げされた「Surface Pro4」、ならびに「Surface Book」の売上が伸びたことを強調した。また、企業向けの大量販売も増えたという。

ナデラCEOは、「デジタル」分野に重点的に取り組んだことが同社の業績を後押しした、と述べた。

彼は「(『デジタル』分野は)シリコンヴァレーのスタートアップだけが扱うものではありません。経済の中心を占めるエンタープライズ各社でもデジタル化が進みつつあります。そして当社は、顧客の役に立つ上で格好の位置にいます」とも語っている

今回の発表でマイクロソフトは、同社が引き続き、ビジネス向けソーシャルネットワーク「LinkedIn」(リンクトイン)の買収プロセスを進めていること、さらには、年末までに「エントリーレヴェルの携帯電話(フィーチャーフォン)事業」の売却を予定していることを正式に認めた。

マイクロソフトは2016年6月、LinkedInを262億ドルで買収すると発表した(日本語版記事)。両社は最終合意に至っており、株主や規制当局の承認などの手続きが終われば、現金で取引する予定だ。

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