【やついいちろう×松永天馬×成田大致】みんな狂ってる…!? 「夏の魔物10周年記念フェス主催者座談会」

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今年10周年を迎える「AOMORI ROCK FESTIVAL 〜夏の魔物〜」の開催を記念して、主催者・成田大致(With 大内雷電)がリスペクトしてやまない人たちに会いに行く「夏の魔物10周年記念対談シリーズ」。

アーバンギャルド・松永天馬ロングインタビュー「ずっと“気持ち悪い”と言われ続けたい」

今回は「YATSUI FESTIVAL!」を主催するお笑いコンビ・エレキコミックのやついいちろう、「鬱フェス」を主催するアーバンギャルドのリーダー / ボーカリスト・松永天馬をお招きして、それぞれフェス主催者の視点からみた「音楽フェス」「夏の魔物」について語ってもらった。

「成田大致=ちょっと力が不足したジョン・レノン説」も飛び出した「夏の魔物10周年記念 フェス主催者座談会」をどうぞ。

「圧の強い人なのかなって思っていたんですけど…」

成田:今日はよろしくお願いします!めちゃくちゃ緊張してます。

やつい:嘘つけ(笑)!成田君、緊張なんてするの?

成田:いつもしてますよ!

天馬:成田君は結構ガツガツくる圧の強い人なのかなって思っていたんですけど、実際に会うと朴訥で喋ってくれない方で「あれ!?」みたいな(笑)。

だって、10代のときからフェスを主催されているとなると結構ガツガツくるモチベーションが高い人だと思うじゃないですか。

やつい:結構ガツガツしている噂は聞くんですけど。

―それは、フェスの「夏の魔物」がガツガツしているという噂ですか?

やつい:いや、生き方が。

天馬:色々と、(私生活などの)内情をバラしているじゃないですか?

やつい:生き方が前のめりですよね。でもインタビューとかを読むと、このテンポ感はカットされるじゃないですか?そうすると自分の好きなテンポで読むので、成田君のテンションがすげえ高いんですよ。

天馬:確かに(笑)。

やつい:でも実際は今みたいにすごくゆっくり話しているから、「……」をやたらと多用した原稿になると思うんですけど、そこはカットされるから。

そうするとインタビューでは割と饒舌でテンションの高い人なんだよね、成田君は。

天馬:そうですよね、今日もさっきからほとんど「はい」しか言ってないですもんね(笑)。

成田:確かにそうですね(笑)。

天馬:でもフェスを主催して行くにあたってある程度ガツガツしなきゃいけないところはあると思うんですけど、成田君はご自分のユニットでは最初の数年はずっと後ろの方にいたじゃないですか?

最近はだんだん、自分が主役になっても良いんだみたいな気持ちになってきたのかなって。

成田:それはですね、遡ると俺は上京したのが5年くらい前なんですよ。

やついさんが渋谷で「YATSUI FESTIVAL!」の1回目をやった年です。

あのときの光景をすごい覚えているんですけど、「……東京だ」って。

天馬:それは何を見てそう思ったの?

成田:いっぱい人がいるし、Shibuya O系列のライヴハウスに色んなバンドとかでんぱ組.incとかが出ていて、自分がライヴに通っていたバンドやアイドルが一気にいっぱいいて。

東京の街の中でああいう風にみんなが参加しているというか、自分が漫画とかで良く見ていた光景が、目の前にあって。O-EASTとかduoの前があるじゃないですか?

O-nestとの間のあそこの空間で、「うわあ、東京だあ〜」って。

やつい・天馬:わははははは!!

成田: 2012年って、自分がショックを受けることが多かったんですよ。

天馬:離婚したりとか?

成田:いや、それはもっと後なんですけど(苦笑)。当時バンドもやってたんですけど、全然上手くいかなくて。それこそアーバンギャルドさんと対バンしたりさせて頂いたこともありましたけど。

天馬:ああ〜対バンしましたね。呼んで頂きました。

成田:2012年って、アーバンギャルドさんはBiSとかでんぱ組.incとかとやってましたよね。

天馬:5番勝負というのをやってましたね(「アーバンギャルドのアイドル五番勝負!!!!!」)。

2012年にライヴハウスでやる演目がクロスオーバー化したというか、アイドルが普通にライヴハウスでやるようになりましたよね。

もちろん、アイドル専門のライヴハウスはありましたけど、普通にバンドが出るライヴハウスでアイドルがやることが普通になってきた。

それと共にラップだとか他のジャンルとも普通に対バンするようになって行ったんですよね。

その上で、ロックフェスみたいなものは、結果的にアイドルがある程度頭角を表してきてからそれに目をつけはじめたと僕は認識しているんです。

言ってしまえば「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」とかは、地下アイドルから始めた人たちがある程度武道館とかでやるようになってから目をつけはじめたんだけども、それに対してやついさんのフェスや成田君の「夏の魔物」とかっていうのは、いち早くそういうクロスオーバーなフェスをやっていた印象があって。

僕はどちらかというとそれに追随して「鬱フェス」を始めたというか。

そもそも、自分たちのジャンルというのがとにかくロックフェスに呼ばれないんですよ。だったら自分でやっちゃえっていう、不純な動機ですね。

やつい:そうなんですか?

天馬:そうなんですよ。

たぶんジャンルが不明確というか、どう組み合わせたら良いのかわからないんだと思うんですよ。

バンドですけど、所謂ロックバンド的なことをやっているわけではないし、アイドルともよく対バンすることも多いので。たまに、タワレコとかでアイドル棚に並んでますけどね(笑)。

完全にバンドなんですけど、「病めるアイドル」というシングルを出したときにたぶん勘違いされて、そのまま勘違いされっぱなしなんですよ。

でもそういうジャンルが不明確な土壌が、この3つのフェスにはあるのかなって気がしました。

一同:おお〜。

やつい:さすが!

成田:さすが、的確ですね。

天馬:括り方として、サブカルとして括っちゃって良いものかどうかわからないんですけど、でもそういう“わかる人たちにはわかる人たち”を集めていますよね。

でもそれは音楽ジャンルではなくて、志向するものが違うというの感じなのかなって思うんですけど。

フェスを始めるに至った理由

ーやついさんは、どういうお気持ちでフェスを始められたんですか?

やつい:自分のイベントをやっていたんですよ、ずっと。

基本的にはそもそもそれがアイドルも出ているしお笑いも出ているものだったんです。

もちろんDJもやっていて、それをロフトでず〜っとやってたんですよ。2006年くらいからかもしれないですね。

それくらいから、自分の生誕祭とかバレンタインデーにちょこちょこやっていて。やっぱり僕は飽きやすいんですよね、同じものをずっと見てられないので。だからDJもあって、バンドもいてアイドルもいてお笑いもいて。

僕はテレビでもザッピングするんですよ。

ずっと同じものを見ることがないから、それをそのまま並べて行ったんですよね。

天馬:じゃあ、会場がチャンネルみたいになっていて、番組表みたいになっているイメージなんですか?

やつい:う〜ん、というよりも、なんか他のDJイベントに行ったときに正直退屈だったんですよね。

色んなDJが出てきてかける曲を変えても、DJだから見た目が一緒なので。「なんでこれが楽しいのかな?」というのがわからなくて。それで自分で始めたというのはあります。

もっとお笑いも入った方が良いだろうしバンドもいた方が良いのになって。それで値段を抑えてって考えたら、出るアーティストが誰とか発表せずに、「とりあえずやるから信用してくれ」という体でやると良いんじゃないかなと思ってやり始めたんですよ、2006年くらいから。

そうこうしているうちに僕がミックスCDを出したときに曽我部(恵一)さんに「このミックスCDみたいな感じでやつい君もフェスやった方がいいんじゃない?」って言われたのがきっかけです。

でも、「ええ〜やだよ〜」って思ったんですよ、集客も…とにかく僕は集客を気にするんで。

天馬:集客はプレッシャーですよね、毎年。わかります。

やつい:出る人たちの集客に頼ると、絶対上手くいかないって思っていたから、自分の集客で埋めなきゃというのはすごく強いんですよね。

天馬:本当そうなんですよね、これは勘違いされがちというか。

「空間に行かないと感じられないようなものを作りたくて」

天馬:僕も自主企画というよりもフェスと銘打ってやり始めてからすごく感じたことなんですけど、ワンマンの集客とフェス出演での集客というのは関係ないというか。

ワンマンですごく集客する人でも、じゃあそのままそのお客さんをフェスに持って来れるかというと、それはフェスのカラーだとか、お客さんの来やすい部分というのも関係してくるので。

実際チケットを発売してみないとわからないところもあるし、組み合わせなのかなあとも思います。

単純にアイドルがたくさん出るイベントに、ヲタの人はDD(誰でも大好き)的なところがあるから行く、というのもあるじゃないですか?

だからやっぱりうちみたいなところでアイドルが1組か2組しか出ないときは、他のバンドとの関係性だとかトータルで見たときにどうだとかいうことが関係あるのかなって。

だからそういうところですごく気を遣うんですけど、みなさんもですかね?

成田:……俺の場合は…………プライドってあるじゃないですか?

天馬:カッコイイ!

成田:いや、格闘技の「PRIDE」のことですけど(笑)。

天馬:ああ〜なんだビックリした、何を言うのかと思った(笑)

やつい:「俺、プライドあるじゃん」すげえ発言だなって(笑)。

成田:違います、違います(笑)。

格闘技のPRIDEって、キック、レスリング、ボクシング、プロレスとか色んなジャンルというか集まってみんなで戦ってましたけど、俺はああいう空間が好きで。

熱気のあるものというか、さいたまSAとかPRIDEという空間に行かないと感じられないようなものを作りたくて、「夏の魔物」を作ったんですよ。

やつい:本当にそのときは19歳とかだったの?

成田:はい、そうです。

やつい:なんなの、それ?

一同:ははははは!

やつい:本当に不思議だなと思ってさ。上手くいく勝算がなければ絶対やらないから、俺は。

天馬:僕もそうですよ。それに、言ってしまえばやついさんは芸人さんとして確立されていたし、僕もメジャーデビューして数年経ってから「こういうのやらない?」って言われて始めたわけですけど、成田君はこの頃別に、自分のバンドも無名ですよね?

やつい:何者でもなかったわけでしょ?

成田:俺は、高校のときに自分が好きなバンドが青森に来ないことに気が付いて、ツアースケジュール見てると仙台行って札幌に行くんですけど、「あ、いつも来ないな」と思って。

それで高校のときに初めてKING BROTHERSを呼んだんですよ。フェスの前に、春夏秋冬の季節ごとに主催イベントをやっていて。最初にKING BROTHERS、次に遠藤ミチロウさんとクハラカズユキさんに出てもらって。

その次に向井(秀徳)さんとPOLYSICSに出てもらって。

天馬:すごいな。それって自分のバンドの自主企画に呼んだっていうことですか?

成田:そうなんですけど、自分が主催しているとは表立って言わなかったんですよ。その当時はバンドに自信もなくて。どっちかというとそういう空間を作りたいとか思っていて。

ミックスCDを作ってみんなにばらまいて、自分でチラシを配ってみたいなことを続けてたんですよ。

それこそ曽我部さんに手紙を書いて、それを別の弾き語りライヴで来たときにMCで言ってくれたり。

そのときが18歳くらいでした。それで、友達とファミレスにいるときに、「大致、次は誰が来るの?」って言われて。「じゃあ次は夏だからフェスをやる」って、何も考えずに言ったんです。

やつい:それでフェスを始めたんだ?

天馬:大人に対して色々言ったりとか、お金を動かすことに恐怖はなかったんですか?

成田:俺、当時は「フジロック」、「サマソニ」、「ライジングサン」とかめちゃくちゃフェスに行ってたんで、このラインナップが揃ったらすごいことになるんじゃないかって思ったんですよ。

それで当時青森の日比谷野音みたいな会場(森田町野外円形劇場)を押さえたんです。

そこはモーニング娘。さんとか野猿さんとかが来ているところだったんですけど、「ここじゃキャパが足りない」とか言っていて。

10代ですごくロックに幻想を抱いていたので。でも当時バイトしてたライヴハウスの店長さんが全力で止めてくれて。

店長と両親と俺で集まって家族会議みたいなものが開かれて「大致、これはいつもやってるやつとは違うんだぞ」って。

やつい:そりゃそうだよな。

天馬:バイトの店長さんが止めようとしてくれたんだね(笑)。

成田:それでラインナップを見せたんですけど、シーナ&ロケッツとか書いていたんで「これはお前、呼びたい人を書いているだけだろう」って言われて。

「いや、そうじゃなくて鮎川さんから電話が来てもう交渉してます」って言ったら、お父さんが「鮎川さんが出るって言ってるならやるしかないじゃん!」って。

それで、初回は家族も手伝うということで始めたんですよ。

やつい:そうしたら、大変なことになったんだ?

成田:大変なことになりましたね(笑)。今でこそ100人のスタッフとかでやっているものを、10人もいないような感じでした。

ライヴハウスの自主企画ってそういうものじゃないですか?

それくらいの人数でやってたんですよ。

天馬:このメンツって毎回すごいと思うんですけど、これを青森でやろうと思うところがすごいと思うんですよね。

だって、やっぱり集客とか気にするじゃないですか?

今は青森でやることにアドバンテージを感じて来ている人たちもいるんでしょうけど、最初はすごく勇気がいることじゃなかったのかなあ。

成田:最初はHPもホームページビルダーで自分で作ったので、嘘のHPじゃないかみたいな、ものすごい怪しいサイトだったんですよ。

天馬:詐欺のサイトみたいな(笑)?(2006年のラインナップを見ながら)だって、シーナ&ロケッツとかうつみようこさんとか、「嘘なんじゃないか?」って思いますよね。

成田:発表とかのやり方もわからなかったので、出演者が増えて行く度に「これはやっぱり嘘なんじゃないか」という感じがどんどん膨らんで行っちゃって。

でも前売りチケットは1500枚とかいきなり売れたんですよ。

天馬:ええっ!?

やつい:すごいじゃん!じゃあなんで上手くいかなかったの?

成田:……結局お金をかけすぎたりしたんですよね。全体の予算的に。

「夏の魔物」に出演して…

―アーバンギャルドは2012年に出演していますが、実際に出演してみていかがでしたか?

天馬:たぶん、この年からアイドルとか入れだしましたよね?

つまりこの年から成田君の志向がかなり広がったんだと思うんですけど。

普通のフェスだったら、アーティストのスペースがあって、お客さんとハッキリ分かれてるじゃないですか?

でも「夏の魔物」の場合全然分かれてなくて。お客さんと普通にビールを飲んでいるという、すごく謎の状況でしたね(笑)。

それで、その辺でうしじまいい肉さんがお客さんとチェキを撮っているという。もはやアーティストもジャンルレスなら、アーティストとお客さんの境目もなくなりつつあるようなイベントだなって。

でもそれを東京でやっちゃうと、色々問題が起きちゃうと思うんですけど、青森でやっているからある程度無礼講というか。事務所によってはそういうのを大目に見ているところもあるかもしれないし。

成田:2012年はリミッターを外した年というか。

いつも声優さんとか漫画家さんとかをゲストで呼んでも一組とかだったんですよ、でも2012年に会場を変えてステージ数もものすごく増やして、やりたかったことを一気に全部やろうと思ったんです。

―やついさんは昨年2015年に初出演されましたがどうでしたか。

やつい:僕はいつも1人で行くので、スタッフもゼロなんですよ。

だから青森の子に頼んで会場まで送ってもらったんです。

その子と話してたときに、「夏の魔物」が青森の若者にとっていかに良いフェスになっているかということがよくわかりました。

僕らが外から見ている分にはめちゃくちゃなフェスだなっていうイメージがあったんだけど、青森に住んでいる子たちはすごく楽しみにしていて。「なくなったらやだな」って言っていて。

天馬:確かに、「夏の魔物」に出ているミュージシャンって、もちろん大御所の方もいらっしゃいますけど、基本的に青森にワンマンで来れない人たちが圧倒的に多いですよ。

青森の学校のクラスに1人とか2人とか「じつはこれ知ってるんだけど、友達と共有できない」という子の好きな音楽ばっかりじゃないですか?

そういう普段友達とは「好き」を共有できないような青森の子たちにとっては、みんなEXILEを聴いている中で自分だけ聴いているような音楽を集めて開催してくれているフェスっていうことで、ものすごく楽しみにしていると思うんですよ。

やつい:そうなんですよ、すごい熱いんですよ。ものすごく期待してるんだなって。地元に根ざしてるんだと思った。

僕が行った日は、裏で青森のテレビ局が主催の、それこそEXILE的な人たちがこぞって集まるフェスがあったんですよ、青森の駅前で。しかも無料。

天馬:ええ〜!?これはぶつけてきたんですかね?

成田:いや、たまたまですね。放送局が毎年やっているやつです。

やつい:それの裏で、遠くの山でやってるこのイベントとの対比がすごくて。

でも「夏の魔物」もすごく盛り上がってたもんね。午前6:30のスタートの時点で結構人がいたし。

このフェスの異常さってなんだろうって。

天馬:異常ですよね。

やつい:市民権を得ているというか、これはこれで定着しているものだなって感じましたけどね、去年初めて出て。

―今年は10周年ですけど、どんなことを考えていますか?

成田:この会場に2012年に変わったときに、大失敗したんですよ。1200万以上赤字だったんです。

やつい:でも毎回、全部がそうじゃないんだね?

成田:確かに、蓄積したらものすごい、家が建つくらいの赤字にはなってるんですけど。

やつい:どこで家が建つかにもよるけどね?

一同:(爆笑)。

成田:でも年を重ねるごとに良くなっては来ているので。去年は家族と一緒にはもうやらないと決めたんですけど。私生活で色々ありまして……。

やつい:普通なのにね? 顔もかっこいいし、パッと見普通なのにさあ。だからやっぱりサイコ野郎なんだよ(笑)。

成田:ははははは!

天馬:そんな狂気を秘めているとは話しぶりからは見えないじゃないですか?でも狂ってますよ。

やつい:俺なんて、こう見えて堅実だから、絶対に成功することしかしないけど、成田君は堅実そうに見えて一番頭がおかしいというかさ。

天馬:なんでそんな破滅的な人なんだろう!?みたいな。

成田:どうしても情報の速度が青森と東京では違うじゃないですか?

俺は原体験として上京したことによって、ブッキングとかもよりソリッドなものとなっていったという感覚があるんですけど、家族には理解できなかったみたいで。それが蓄積してしまって。

でも去年、バンドも真ん中で歌ったりとか、フェスも親とやらないというのが初めてちゃんとできたというか。

やつい:去年はすごくバランスが良い感じだったよね。そう思いましたよ。お客さんも良い感じで入ってましたしね。だから、最初に青森に住んでいたときの「これだけのメンツなら人が絶対くるぜ」という感覚と、東京に来て間近で感じる集客力は全然違うじゃないですか?有名な人でもじつはそんなに東京で集客なかったりするし。

「俺が好きだから絶対入る」みたいに思っても。ネットの宣伝とかだと、人が集結しているところから写真撮ってるから。どんなバンドも満員に見えるんだけど、じつはガラッガラだったりするんですよね。

でも、成田君は本当の集客力を持った人がわかるようになったんじゃないですか?

「ああ、この人のお客さんはすごいな」とかいうことを、普通に現場の感じでわかるようになったから、ブッキングが変わってきたんだろうなって。

やっぱり、確実に入りそうな人を呼んでるもんね。どんな現場でも来るお客さんを持っている人とか。まあ、その結果火をつけられてるんだけど(笑)。

天馬:ファナティック(狂信的)になってしまってるから、みんな(笑)。

やつい:東京では押さえつけられていたものが解放されちゃってるから。

天馬:でも、今やついさんがおっしゃったことにヒントがある気がして。

今って結局YouTubeで無料で音楽が聴けるし、無料で音楽が落とせるし、Apple Musicで聴き放題だし、何をもってファンというのか、“ゼロ円ファン”みたいなものが増えていると思うんですよ。ゼロ円ファンも確かにファンだと思うんですけど、でもやっぱり実際に「夏の魔物」とかに来てくれるファンというのは、熱烈な狂信者であって。ぬるいファンを1000人作るよりも、狂信者を10人増やす方が今は重要な気がしますね。

やつい:そうですよね。狂信者で一発突き抜けたら、それからはメジャー展開していけばいいと思うんですよ。

天馬:そう思います。だからまずは狂信者作りで。

それでいうと、「夏の魔物」は狂信者が多い人たちを集めたラインナップなのかなと思います。

やつい:だから、ここからなんじゃないですか? 狂信的なイメージももうついてるし。

「夏の魔物」って、フェスとして有名じゃないですか?

まず有名にならないフェスがほとんどなのに。そこを突き抜けたということだから、ここからメジャー展開に変えていくという。そういう転換期なのかもしれないですよね。

より良いものにしていくか、より狂信的にしていくかというのは難しいところではありますけど。

―今年の出演者のブッキングに関してはどんなことを考えていますか?

成田:「夏の魔物」でしか見れないもの、東京では体験できなくてお客さんがわざわざ『青森』まできてくれないと体感できないものというのを意識していて。

前までのものばかりじゃなくて新しいものも入れたいというそのバランスを取って10周年のブッキングをしています。

―ユニットの『夏の魔物』に関してはいかがですか? 「やついフェス」にも出演していますし、今年は「鬱フェス」にも初出演が決定していますが、どんなところを見て出てもらおうと思ったのでしょうか。

やつい:とにかく、出たいって言ってくれるから。

一同:ははははは!

成田:大槻(ケンヂ)さんが毎年夏の魔物に出てくれるようになったのは、「やついフェス」がきっかけなんですよ。俺は「やついフェス」に毎年行ってるんですけど、渋さ知らズを観ている大槻さんを発見して、タタタタって走って行って、「大槻さん、ずっと連絡している者なんですけど…」って。

やつい:会っちゃうと断れないもんね〜。

天馬:大槻さんが、「どんな感じでも「夏の魔物」と「鬱フェス」は毎年出るから」ってこの前イベントで言っていましたよ(笑)。

成田・大内:おお〜!

やつい:天馬さんのフェスもしっかりストーリーがありますもんね。テーマもあるし。

天馬:やっぱり僕が影響を受けてきたミュージシャンを中心に集めて……どうしてもそういう風になるんですよね、自分でやることになると。

それでムーンライダーズとか、大槻さん、筋肉少女帯に出てもらったりして。

でも、ムーンライダーズが好きな人と筋少が好きな人たちはそれぞれいますけど、これが同時にステージに立つことっていうのは、両方30年くらい活動していてほとんどなかったんじゃないかなって思うんですよね。

そういう出会いみたいな場所にしたいというのもあるんです。アイドルに偏見を持っている人たちが例えば生ハムと焼うどんさんを観て「いいじゃん」って思ってもらうとか、そういうものを知るきっかけになればと思っています。

成田君は「ちょっと力が不足したジョン・レノン」

―「鬱フェス」は“闇を抱えたアーティストかどうか”というのが出演者の基準として始めたそうですが、それで言うと成田さんは?

天馬:いや、もう完全に闇を抱えてると思う。

やつい:明らかに抱えてます。サイコ野郎ですから(笑)。

天馬:最初はそういうコンセプトはありましたけど、まあ闇と言っても広くなってきちゃいましたからね。

やつい:成田君は、「ちょっと力が不足したジョン・レノン」というかね。

一同:ははははは!

天馬:世界を変えたい、という気持ちはあるんですよね(笑)。

やつい:“イマジン力”はすごいから。ビートルズくらいの才能があればね…世界を変えている可能性ありますよね。それくらいのイマジン力はあるから(笑)。

でも、全然そういうことじゃなかったはずなのに、青森に日本中の人たちを集めているのは、どう考えても地元のテレビ局の夏祭りよりも、「夏の魔物」の方が上じゃないですか。

あれは東京から有名な人を呼ぶから青森に住んでいる人たちは喜ぶかもしれないけど、東京からは観に行かないもんね。

でも、「夏の魔物」は日本中の人が知っているし下手したら沖縄から飛んできて青森で観ているわけじゃないですか。それは素晴らしいと思うんですよ、外貨の稼ぎ方が。外貨じゃないか(笑)。

天馬:でも、本当にまちおこしができる人だなって思いますよ。

やつい:東京から青森にたくさんの人が行くなんて、「ねぷた祭り」と「夏の魔物」くらいじゃないの?

成田:そう言ってもらえると嬉しいです。でも、去年とかホテルが全部埋まったりしてたみたいで…最近では、うちのお客さんの9割が県外から来てくれています。

天馬:ですよね、だって青森ではたぶんクラスで1人しか聴いてないんだもん、この音楽を。しかもネットでゲリラ的に宣伝しているわけですよね。

「夏の魔物」の日は、自分たちが出ていなくても、TLがずっと「夏の魔物」なんですよ。

「ああ、今ベルハーのお客さんが何か燃やしてるんだ」みたいなことがTLでリアルタイムで伝わってくるという。その影響力やすごいなと思いますね。

―今年の「夏の魔物」は10月1日に開催されますが、その前にフェスのホスト・ユニットの『夏の魔物』が9月7日にメジャー1stアルバムを出します。

天馬:まだ1stアルバムだったんだ、と思ったんですけど、最初は夏の魔物って名前じゃなかったんでしたっけ?

成田:そうです。『夏の魔物』という名前にしたのは、「夏の魔物」という記号とか象徴とかになるものを作りたいというか。

やつい:ブランドにしたいっていうことだよね。

成田:はい、そうです。それが前は消極的だったんですけど、もうそういうのもなしでちゃんとやって行こうと思ったんです。

天馬:成田君が、「夏の魔物」という名前をこのユニットで背負っても良い、という勇気が出たんじゃないですか?

成田:ああ、そうですね。俺がアーバンギャルドとリキッドで対バンしたときはものすごくしょうもなくて。ねえ、大内さん?

大内:そうだね(笑)。めちゃくちゃでしたね。

成田:メンバーも全員抜けて、サポートの人になって俺と大内さんだけいて。何か表現はしたいんですけど、その方法がわからなくて。あの日も、アーバンギャルド、0.8秒と衝撃。、でんぱ組.inc、BiSっていう錚々たるメンツなのに、俺らだけしょうもなくて。

大内:しかも僕ら主催なのにトリじゃなく、真ん中くらいの出番で。トリをやる自信もないし、という。

成田:ライヴのやり方もわからなくて、覚えているのは前日に2人でロード・ウォリアーズが付けている棘がある甲冑、ラグビーのプロテクターなんですけど、それを作っていて(笑)。

大内:入場用のコスチュームを必死で作っていたんです。

やつい:もう、コントだよね。でもわかるよ、ガワを作っちゃうんだよね。

自分もライヴをやるときに最初にやったのはチラシを作ることだったり、Tシャツ作りたいなということが先にあったりしたから。本当はコントを作らないといけないのに。

本当は面白いコントを作ればそれは後でいくらでも出来ることなのに。

天馬:確かに、ガワをやりたくなっちゃうんですよね。僕も最初はミュージック・ビデオを作りたくてバンドを始めたようなところもあるので。

成田:でも、音楽をやっている人って普通、衣装とか曲とかライヴとかリンクしているじゃないですか?そのやり方が当時わからなかったんですよ。

でも今はやっとメンバーにも巡り合えて、作品とライヴをやっと表現できるようになったというか。

天馬:たぶん、やってることがわかりやすい人は、周りの人が「こういうものが作りたいんでしょ?」って例えば絵が得意な友だちがジャケットを描いてくれたりということができるんだけど、成田君のやりたいことっていうのが、周りの友だちに言ってもよく伝わらなかったんじゃないかな?

それがフェスをやったりとかユニットの『夏の魔物』が色々形を変えていくことによって、「あ、成田君のカラーってこういうことなの?」っていうのがだんだんついてきたっていうことじゃないですか?

やつい:最初、音楽辞めてプロレスラーになったと思ってましたもん。変わってんなあって。

成田:他の人のライヴを観に行ったりすると、「成田君、プロレス始めたんでしょ?」とか言われましたからね。

天馬:プロレスっていうのは、“精神性におけるプロレス”っていうことですよね?

成田:そうです、そうです。

天馬:ロックとアイドルは音楽ジャンルだから良いんですけど、プロレスって音楽ジャンルじゃないですもんね。

だから、精神性といってもわからない人にはわからないし、それを伝えていかなければいけなかったんでしょうね。

成田:結局、アティテュードとしてのロックの概念をわかっているメンバーだけが今は残って揃った感じなんですよ。

やつい:むちゃくちゃだもんね、とにかく演奏する人がいないし。

大内:最初は演奏する人もいたし、むちゃくちゃなところから始まって、あれから4年経ってようやく音楽のグループとして1stアルバムを作ることができました。

やつい:でも、その段階で人に見てもらえてたって相当なことですよ。だいたいそういうのって見てもらってないところでやってることだから。

そこで見てもらえているってことは相当な仕掛け人な気がするけどね。

〜ここでたまたま通りかかったSuGの武瑠が登場〜

武瑠:どうも、お疲れさまです。

成田・大内:ああ〜お疲れさまです!

天馬:お久しぶりです!

武瑠:はじめまして、SuGというバンドのボーカルの武瑠と申します。

やつい:やついです、よろしくお願いします。

天馬:今年、「夏の魔物」出るんですよね?

成田:今年はよろしくお願いします。

大内:ここにいる人は全員出演しますね。

天馬:ちょうど今、「夏の魔物」の対談ですから何か言っておいた方が良いんじゃないですか(笑)。

武瑠:「夏の魔物」に関しては、とりあえずせめて午後が良いです(笑)。

一同:ははははは!

やつい:朝6時半キツいですからね。

武瑠:え、6時半の人もいるんですか!?

大内:6時半オープンですね。

武瑠:(2015年のTTを見ながら)すごい時間割してるなあ、これ(笑)。10月1日はよろしくお願いします。それでは失礼します!

やつい:「夏の魔物」でお会いしましょう!

一同:おつかれさまです!

やつい:(夏の魔物1stアルバム参加ミュージシャンのクレジットを見ながら)すごいメンツだよね、しかし。でも成田君はめっちゃ細かいってみんな言ってたよ? 作曲を頼んでくるわりに細かいって。

成田:そうですね、なんでも良いっていうわけではないので。

天馬:例えば大槻さんだったら、「この曲のこのBメロみたいにしてくれ」って、すごい細かいオーダーだって聞きました。

やつい:だからもう、佐村河内さんの指示書みたいになってるんだ。

一同:ははははは!

成田:いやいやいや(笑)。

天馬:僕もそういうところはあるんですけど、これは90年代以降、渋谷系以降のミュージシャンでたまにいるタイプで、「編集者タイプ」の人っているんですよ。

自分でも作るんだけど、作る頭の中に「このミュージシャンのこの曲とこの曲を上手くザッピングして、低音はこの辺でハイはこの辺で、Bメロはこの曲のここを持ってきて歌詞のイメージはこの感じ、MVはこの感じ」って編集していくんですよね。それこそ編集者か、DJみたいに。

成田君は実際には自分で曲を作ってはいないかもしれないけど、作詞作曲家とか編曲家とかあるいは指示書によって、自分が作りたいものを編集してるんじゃないかなって。

だってこの曲のクレジットがもう「週刊少年ジャンプ」みたいなもんじゃないですか? 成田君が好きな漫画がトップから並んでいるみたいな。

成田:ああ〜!確かにそれはありますね。ずっと、暗かった時期というか…

やつい:今も暗いけどね(笑)?

天馬:この話ぶりはWEB上では伝わらないですけど、声のトーンはだいぶ暗いです!

成田:(笑)。いや、もっと暗かったんですよ……。

やつい:全然イメージないんだよなあ。●●●●をぶん殴ってるっていうイメージだったからさ(笑)。

成田:俺が殴ってないのに世の中的には俺が殴ったことになってますね(苦笑)。

やつい:超パンクな奴だと思ってたんだけどなあ。

成田:昔は金髪だったりもしたので、もっとオラオラ系だったみたいに思われがちなんですけど、変わらず全然こんな感じなんですけどね。

今も暗いかもしれないですけど(笑)、自分的には前よりは全然明るくなったし、こうやって作品を作ったりライヴについても充実していますし。

何かをやりたいけどどうやったら良いかわからなくて部屋で暗くなっていた暗黒期を過ぎて、今こうやって音楽活動できていたりフェスもやれているという、色んな人が関わってやってこれているということに日々感謝しているというか、これをずっと続けたいなっていう気持ちがあるんですよ。

バンドも、フェスも。10周年って言ってますけど、10年続いたことは奇跡みたいなものなので、ここからはみんなで続けて行きたいなって思っています。

俺の29年間色々やってきたことが全部リンクして行っているのかなって最近思うことが多いんです。

やつい:とりあえず10年で準備が終わって、これからスタートっていうことですよね。本当はここでデビューするんだよね、みんな(笑)。

ここでデビューするのに、その経緯を全部見てもらったということだよね。

成田:ああ〜そうですね!

やつい:ここからやればすべてが上手く行ったのにね?

天馬:確かに!

一同:ははははは!

成田:(笑)。今年の「夏の魔物」楽しみにしていてください!今日はどうもありがとうございました!

■「未来は僕等の風が吹く」MV

■公式ユニット『夏の魔物』オフィシャルサイト

■『AOMORI ROCK FESTIVAL’16 〜夏の魔物〜 10周年記念大会』オフィシャルサイト

■リリース情報
2016年9月7日(水)発売
ファーストアルバム「夏の魔物」
・初回限定盤A(CD+DVD) ¥3,500(税込)/PCCA-04414
・初回限定盤B(2CD)¥3,500(税込)/PCCA-04415
・通常盤(CD only)¥3,000(税込)/PCCA-04416

【収録曲】※全形態共通
01:恋愛至上主義サマーエブリデイ
02:魔物、BOM-BA-YE 〜魂ノ覚醒編〜
03:恋の天国はケモマモハート
04:爆裂レボリューション
05:SUNSET HEART ATTACK
06:世界は愛と夢で出来ている
07:東京妄想フォーエバーヤング
08:バイバイトレイン
09:ダーリン no cry!!!
10:どきめきライブ・ラリ
11:リングの魔物
12:未来は僕等の風が吹く
13:サマーロマンサー

【初回限定盤A特典DVD】
「夏の魔物現象2016」メジャー3rdシングルレコ発ワンマンGIG 〜MAMONO BOM-BA-YE 2016〜
01:東京妄想フォーエバーヤング
02:恋愛至上主義サマーエブリデイ
03:バイバイトレイン
04:魔物、BOM-BA-YE 〜魂ノ覚醒編〜
05:どきめきライブ・ラリ
06:サマーロマンサー

【初回限定盤B特典CD】クロユリfrom夏の魔物
01:シンデレラは嘘つかない
02:黒百合マニフェスト
03:キュンキュンボンブ

■ライブ情報
夏の魔物ファーストアルバム発売直前
11人全員集合フリーライブ〜下北沢セカンドインパクト〜
日付:9月5日(月)
場所:下北沢LIVEHOLIC
時間:開場19:00/開演19:30
チケット:入場無料(2drink¥1,000)

緊急特別企画『夏の魔物の夏の魔物』
〜1stアルバムほぼ全曲やりますツーマン〜
日付:2016年9月10日(土)
場所:渋谷チェルシーホテル
時間:開場17:00/開演17:30
出演:夏の魔物、クロユリfrom夏の魔物(※アントーニオ本多は欠席)
チケット:¥2,000(+1drink)※27日から発売開始
・チケットぴあ(Pコード:309126)

夏の魔物ファーストアルバム発売記念
「夏の魔物現象2016」10th ANNIVERSARY BOM-BA-YE
日付:2016年9月16日(金)
場所:恵比寿リキッドルーム
時間:開場16:30/開演17:30
出演:人間椅子、大森靖子、生ハムと焼うどん、ベッド・イン、吉田豪、夏の魔物、クロユリfrom夏の魔物
スペシャルゲスト:大槻ケンヂ、and more...!!
チケット:
・10.1夏の魔物FESチケット付き:¥12,000(9/16当日にFESチケット引き換え)
・10.1夏の魔物FESチケット購入済み割引:¥4,000(9/16入場時にFESチケット購入チェック有)
・通常前売り:¥5,000(+1drink)
※各種「チケットぴあ」にて販売中!

『AOMORI ROCK FESTIVAL’16 〜夏の魔物〜 10周年記念大会』
AOMORI ROCK FESTIVAL’16 〜夏の魔物〜 10周年記念大会
日付:2016年10月01日(土)
場所:青森県東津軽郡平内町夜越山スキー場
時間:開場 6:30/開演 7:00

[出演者第四弾]
夏の魔物withヒャダイン、曽我部恵一、大槻ケンヂ、人間椅子、BELLRING少女ハート、清 竜人25、藤井隆、POLYSICS、神聖かまってちゃん、忘れらんねえよ、向井秀徳アコースティック&エレクトリック、ROLLY、SCOOBIE DO、THE NEATBEATS、HINTO、バンドTOMOVSKY、ザ・チャレンジ、Wienners、DOTAMA、Creepy Nuts(R-指定&DJ松永)、MOSAIC.WAV、SuG、アーバンギャルド、ベッド・イン、クリトリック・リス、早見優、こぶしファクトリー、バンドじゃないもん!、ゆるめるモ!、生ハムと焼うどん、ライムベリー、椎名ぴかりん、デスラビッツ、二丁ハロ、吉田豪、杉作J太郎、掟ポルシェ、久保ミツロウ・能町みね子、伊藤賢治、DJやついいちろう、DDTプロレスリング、クロユリfrom夏の魔物、and more…

[チケット]
・一般発売:8,000円
・4人セット券:30,000円
・中高生:3,000円(当日券のみ)
・当日券:9,000円
※入場時ドリンク代別途¥500
※各種「チケットぴあ」にて販売中!