「生きてるって実感する」――加藤和樹が舞台に立ち続ける理由
現実に直面…芸能界から離れた時期があった
――30代に足を踏み入れて、年齢的な部分での変化は感じますか?
俳優として、否応なく役柄は変わってきたな、というのは感じます。ただ、僕は昔からあんまり若々しい役はやってないですけどね。学生もほとんど演じたことないし。
――そういえば“学生”の加藤さんの姿って想像できないです…(笑)。
演ってないですもん(笑)。学園ものの話も来なかったし。まあ、いまの年齢だからできる役もあるし、やりたくてもできないものも出てくる。そういう意味で、選び、選ばれる時期に差し掛かってるんだなとも思います。
――先を見据えて…。
20代はとにかく、がむしゃらに駆け抜けてきたけど、ここから40歳になるまでの約10年、その先を含めて考えていかないと。もちろん、作品を“選ぶ”なんておこがましいですが、いまの自分、この先の自分に何が必要であり、大切なのか? そこは理解しておかないといけない。そういう部分は大人になったなぁって思います(笑)。
――全速力で走り続けた20代があってこそですね。
「若いうちの苦労は買ってでもしろ!」ってその通りなのかもしれません。失敗も含めて、経験しないと自分に何が合っているのかもわかんない。僕はありがたいことに、いろんな経験をさせてもらいました。だからこそ、より突き詰めて“今後の加藤和樹”をどう作り上げていくのかを考えたい。これからですね!
――逆に、10代で最初に芸能界入りしたときと変わってない部分はどんなところでしょうか?
なんだろう? 好奇心かな? 最初は深いことは何も考えず、ただ「テレビに出て有名になりたい」って思ってジュノン・スーパーボーイ・コンテストを受けたんです。
――俳優になりたいとも思ってなかった?
全然なかった! というか、本当に何も考えてなかった(笑)。ただ、基本的に「やればできる」って思ってるんですよ。あ、それはいまも変わってないな(笑)。何とかなるでしょって。
――実際、何とかなってきた?
いや、そんなに甘くなかったですね。身ひとつで東京に来たけど、何ともならない現実があって、一度は芸能界を離れたんです。やっぱり「やればできる」という状態に持っていくにも準備と努力が必要なんですよね…といまになって偉そうに言えますけど…(苦笑)。
――そこで一度は芸能界を離れて、それでももう一度戻ってこられたのは何が一番大きかったのでしょうか?
「音楽をやりたい」という明確な目標ができたことでしょうね。
――なんとなく「有名になりたい」からハッキリとした目標ができた。
目標を持つって大事です。僕のようなヤツってたくさんいたと思うし、いまもいっぱいいるでしょう。「何かやりたいけど、何をしていいのか? どこから始めればいいのかもわかんない」って。僕もそうだったけど、キッカケは必ずどこかに落ちてるんです。僕の場合は、偶然、友人が貸してくれた1枚のCDでした。
――ザ・ベイビースターズの『去りゆく君へ』を聴いて「音楽をやりたい!」と思ったんですよね?
そうです。僕自身、音楽活動を通じて、そういう小さなキッカケ、ちょっとだけ背中を押してあげられるような力を与えられたらという気持ちがあるんです。大げさなメッセージじゃないし、何を感じるかは人それぞれでいいんですが、小さなひとつのキッカケになればいいなと。
多忙な日々を乗り切る“自分へのご褒美”は?
――加藤さんたちの世代も、10代、20代前半の頃は「いまの若い世代は…」と言われてきたと思います。いま、30代を迎えて自身の世代はどんな世代だと感じてますか?
言い方は悪いけど、周りからは宙ぶらりんな世代に見えてるのかな? と思います。
――宙ぶらりん…? 20代後半のいわゆる“ゆとり世代”の一歩手前ですよね? 一方で“黄金世代”と言われる30代半ばの小栗 旬さんらの世代よりは少しだけ若い…。
そうなんですよ。ちょうど桃李が出てるドラマもやってましたが(笑)。
――『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系)ですね。
僕の世代は“すきま”というか、“中途半端”というか…。もちろん、大活躍している人もいれば、くすぶってる人もるし、人それぞれで、そもそもひとくくりにはできないですが。
――確かに“○○世代”とまとまっている感じがほかの世代と比べても希薄かもしれませんね?
決して上の小栗さんらの黄金世代をプレッシャーに感じてるわけでもなく、どこか「自分は自分」という感覚が強いのかな? ただそれは上の世代も下の世代もみんな、思ってると思いますが、役者の仕事ってやはり“個”であってまとめるものでも団体戦でもないですからね。とにかく、頑張ってます!(笑) いろいろ、足りないかもしれませんが、必死にやりたいことをやってるのは間違いないです。
――舞台の稽古・公演が始まれば、ほぼ休みなしですし、あいだに映像の仕事などもあり、お忙しいと思いますが、そんな毎日の中で、元気の源になっている存在は何かありますか?
ありがたいことに最近はなかなか休みがないですが、僕の場合はご飯が日々の楽しみですね。特に、稽古が始まると、一日一食になることもあるので、一日の終わりに頑張ったご褒美として好きなものを食べるって決めてます。
――ご自分で料理もするんですか?
しますよ! 休みの日に「じゃあ、今日は何を食べようか?」ってスーパーに行ったり。レシピ本を見て凝って作ることはないですが、「あ、オムライスが食べたいな」と思ったら、スーパーで「じゃあ、これも入れて、あれも加えて」って好きな食材をかごに入れて。やり始めると止まんないんですよ(笑)。
【プロフィール】
加藤和樹(かとう・かずき)/1984年10月7日生まれ。愛知県出身。A型。2002年、第15回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでファイナリストになり、芸能界入り。2005年よりミュージカル『テニスの王子様』で跡部景吾役を演じ注目を集める。2006年4月、ミニアルバム『Rough Diamond』でCDデビュー。2008年4月には日本武道館にて単独ライブを実施。俳優としては『仮面ライダーカブト』(テレビ朝日系)、ドラマ『ホタルノヒカリ』(日本テレビ系)で注目を集める一方、着実に舞台でもキャリアを重ね、2009年の『罠』に主演したほか2012年の『里見八犬伝』、2013年の『オセロ』など話題作に出演。ミュージカルでも『ロミオ&ジュリエット』『レディ・ベス』『タイタニック』などで存在感を示し、2016年の『1789〜バスティーユの恋人たち』では帝国劇場初主演を果たした。
【Twitter】@kazuki_kato1007
【ブログ】http://ameblo.jp/katokazuki-blog/
【公式サイト】http://www.katokazuki.com/
加藤和樹(かとう・かずき)/1984年10月7日生まれ。愛知県出身。A型。2002年、第15回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでファイナリストになり、芸能界入り。2005年よりミュージカル『テニスの王子様』で跡部景吾役を演じ注目を集める。2006年4月、ミニアルバム『Rough Diamond』でCDデビュー。2008年4月には日本武道館にて単独ライブを実施。俳優としては『仮面ライダーカブト』(テレビ朝日系)、ドラマ『ホタルノヒカリ』(日本テレビ系)で注目を集める一方、着実に舞台でもキャリアを重ね、2009年の『罠』に主演したほか2012年の『里見八犬伝』、2013年の『オセロ』など話題作に出演。ミュージカルでも『ロミオ&ジュリエット』『レディ・ベス』『タイタニック』などで存在感を示し、2016年の『1789〜バスティーユの恋人たち』では帝国劇場初主演を果たした。
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■舞台『真田十勇士』
http://sanadajuyushi.jp/
■映画『真田十勇士』
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— ライブドアニュース (@livedoornews) 2016年7月15日
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