AFX通信によると、米フロリダ州の大富豪マルコム・グレーザー氏が、イングランド・サッカー・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドを買収しようとしている問題で、グレーザー氏の買収を嫌うマンチェスター側のサポーターは、マンUの株式の最高25%を取得するため、野村アセットファイナンスグループから最高1億ポンドの融資を受けることで合意した。英サンデータイムズが1日付紙面で、野村アセットファイナンスグループのトップ、ゲイリー・ワイルダー氏の話として報じた。

  マンUサポーターのシェアホルダーズ・ユナイテッドの広報担当であるオリバー・ヒューストン氏は、AFX通信に対し、野村との合意を認め、「間違いない事実だ。我々は野村の支援を得ている」と述べた。また、監督当局は先月28日、グレーザー氏に最後通牒を与え、5月17日正午までに、マンU買収の意図があるかどうか決定するよう求めているが、サンデーテレグラフ紙は、同氏が今週中にも8億ポンドの正式な買収提案を行うだろうと報じている。

  マンUには3万人の個人株主がおり、同サッカークラブの約18%を保有している。シェアホルダーズ・ユナイテッドでは、サポーターに対して、マンUの主要株式を取得するためのに設定する野村の投資信託に参加を求める手紙を送付している。 【了】