2015明治安田生命J1リーグ・セカンドステージ第17節が22日に行われ、鹿島アントラーズと名古屋グランパスが対戦した。

 最終節を迎えたJ1リーグ・セカンドステージ。2位につける鹿島は奇跡の逆転優勝を目指す。首位サンフレッチェ広島との勝ち点差が「3」、得失点差は「12」と離れており、大勝を収めたうえで広島が大敗し、12点差をひっくり返さなければならないが、いずれにしてもホームで迎える最終節は勝利が必須だ。対する名古屋は西野朗監督の退任が決まっているため、ともに戦う最後の試合を白星で飾りたい。

 最初のチャンスは鹿島。6分、エリア手前左でボールを持ったカイオがカットインから右足を振り抜いたが、シュートはわずかに枠の上に外れた。18分には左CKが流れたボールを繋ぐと、最後はエリア内右からファン・ソッコが右足で狙ったが、枠を捉えたシュートはゴール前でカバーに入っていた田中マルクス闘莉王がヘディングで弾き出した。

 直後の19分にも鹿島にチャンス。カイオが個人技でエリア内左に侵入し右足で狙ったが、ここはGK楢崎正剛の好セーブに阻まれる。対する名古屋は26分、スルーパスでエリア内左に抜けだした永井謙佑が左足ダイレクトでシュートに持ち込んだが、GK曽ヶ端準がなんとか弾き出し、ゴールを割らせない。

 鹿島は44分、エリエ手前でパスを受けた遠藤康が左足を振り抜くと、強烈なシュートがゴールを脅かしたが、惜しくもクロスバーを叩いてしまい得点とはならず、試合は0−0で前半を折り返す。

 後半に入り54分、鹿島が先制に成功する。エリア手前右でドリブルを仕掛けた中村充孝が切り返しから左足でシュートを狙うと、これがゴール右に吸い込まれた。

 1点が決まってからは互いに相手ゴールに迫る場面を見せるも、なかなかゴールが生まれない。86分には鹿島がカウンターを仕掛け、カイオがミドルレンジから狙ったが、GK楢崎ががっちりキャッチした。その後は同点を目指す名古屋が攻め込む時間が続いたが、鹿島がGKを中心に守り、ゴールを割らせない。

 試合は結局1−0のまま終了。鹿島が1点を守り切り最終節を白星で飾ったが、この日勝利した首位・広島を逆転することはできず、セカンドステージ優勝は叶わなかった。

【スコア】
鹿島アントラーズ 1−0 名古屋グランパス

【得点者】
1−0 54分 中村充孝(鹿島アントラーズ)